2010年11月18日木曜日

11/12開催の拡大幹事会報告(要旨)

■11/12開催の拡大幹事会報告(要旨)(10/11/15事務局:田邊和子)
日時:2010年11月12日(金)18:00~19:30
会場:国分寺市本町・南町地域センター 集会室・学習室
参加者:4名

検討事項:
1.2010年12月3日開催のバス旅行「下野国分寺めぐり」の件
①役割分担
 ②費用関係
 ③その他
 ・当日のガイド資料:松本さんが下書きし酒寄先生の校閲を受けたものを用意する。
 ・その他の配布資料:当日のコース表は松本作成
 ・参加者全員の集合場所(国分寺駅南口前と新宿スバルビル前)はどちらかを確認する。
(国分寺・小金井在住者は国分寺駅前に集合。その他の参加者は新宿集合)
・参加者名簿:松本用意
 ・武蔵国分寺に関する資料:田邊用意
 ・アンケート用紙、入会用紙、領収書、名水の会のチラシ、入会案内:畑中用意
 ・集合場所(国分寺駅南口前と新宿スバルビル前)の地図:畑中作成
 ・11月12日までの参加者は16名。目標まであと8名です。チラシを配り、参加者を募る。

2.12月17日開催の「湧水保全フォーラム全国大会inひがしくるめ」の件
日時:2010年12月17日(金)午後1時~5時半
会場:東久留米生涯学習センター(東久留米市中央2-6-23)
主催:「湧水保全フォーラム全国大会inひがしくるめ」実行委員会、東久留米市
後援:国土交通省、環境省、東京都
協賛:社団法人関東建設弘済会、東京みらい農業協同組合、山崎製パン株式会社、武蔵野工場、東久留米市商工会、コカ・コーライーストジャパンプロダクツ、株式会社多摩工場、クローブライト株式会社
内容:
Ⅰ基調講演 東京都土木技術支援・人材育成センター技術支援課 (地盤・地質担当)國分邦紀氏Ⅱ話題提供
1. 山形県遊佐町 鈴木康之氏(遊佐町の活動)
2.水みち研究会代表 神谷博氏「武蔵国分寺の立地と真姿の湧水」
3.埼玉県環境部環境科学国際センター 金澤光氏(ムサシトミヨに関する話題提供)
4.東久留米市「湧水・清流保全都市宣言に向けて」他を予定
Ⅲポスター発表など
①ポスター作製の件

3.2011年1月の定例学習会日程の件
   ・来年1月の定例学習会は通常なら第二金曜日の1月14日(金)になるが、出前講座
    講師に予定しているふるさと文化財課福田課長の都合がつかないと判明。土・日
    の方が都合がよいと言うことで、1月15日(土)午後2時~4時で依頼する。
   ・演題に関しては松本さん担当。松本さんよろしくお願いいたします。
   ・出前講座の会場は本町・南町地域センターの予定。30名程度の参加者が欲しい
    ので演題と会場が決まり次第、声掛けをし参加者を募ることとする。
4.その他

2010年11月16日火曜日

第4回湧水保全フォーラム全国大会inひがしくるめ

■湧水保全フォーラム全国大会のご案内(10/11/16 神谷博)

12月17日に東久留米で全国湧水保全フォーラムが開かれます。
私は発表者の一人になっており、「真姿の池湧水と武蔵国分寺の立地」というテーマで話題提供をします。会としてもポスター展示で参加することになりました。
フォーラムに参加するには事前登録が必要で、当日参加はできませんのでご注意ください。
できれば会から4~5名の参加が欲しいところです。よろしくご検討をお願いいたします。
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「湧水保全フォーラム全国大会 in ひがしくるめ」
①日 時 平成22年12月17日(金) 午後1時~午後5時30分
②会 場 東久留米市中央町2-6-23  東久留米市立生涯学習センター

2010年11月5日金曜日

下野国分寺めぐりのご案内

■下野国分寺めぐりのご案内(10/11/5 企画担当:松本浩男)

第一回「下総」に続く第2回の「下野国分寺めぐり」は12月3日(金)に催行することになりました。同行解説は国学院栃木短大教授で栃木県文化財審議会委員の酒寄先生です。仏教史とりわけ慈覚大師円仁さん研究の第一人者です。下野国庁跡(栃木市)を除き他の遺跡については下野市の学芸員にも解説をしてもらいます。
平地ですので前回ほど歩きません。バスを借りて移動します。下記のプランは現時点での案です。(変更の可能性あります。詳細は決まり次第お知らせします)

●集合:6時50分国分寺駅前集合、7時出発/8時新宿駅集合(酒寄先生合流)、8時10分出発
●新宿の集合場所:新宿スバルビル前(新宿駅西口、安田生命ビル近く)
●参加費:5000円 弁当持参
●予定コース:①下野国庁跡・資料館→②下野国分僧寺・尼寺→③しもつけ風土記の丘資料館(昼食)→④北台遺跡・東山道遺構(久保公園)→⑤下野薬師寺跡(日本3戒壇のひとつ)・薬師寺歴史館・安国寺六角堂

2010年11月1日月曜日

「第二次国分寺市まちづくり条例改正原案」出前説明会報告

■「第二次国分寺市まちづくり条例改正原案」出前説明会報告(10/10/28事務局:田邊和子)
 日時:2010年10月27日(水)15:30~16:30 会場:国分寺市第1庁舎 3階 第2委員会室
 当会出席者:4名
 市:中島都市計画課長、中村建築指導課長、浅見都市計画担当、都市計画課細川、鈴木 以上5名
 配布資料:
 ①第二次国分寺市まちづくり条例改正原案の策定に当たって
 ②第二次国分寺市まちづくり条例改正原案の概要 ③国分寺市まちづくり条例改正原案
 ④《パブリック・コメント(意見提出手続き)》「第二次まちづくり条例改正原案」への意見募集

 市側出席者の自己紹介に続き、資料①、②に沿って中島都市計画課長よりまちづくり条例の骨格と主な改正内容等の説明。続いて、中村建築指導課長より斜面地における建築物の制限等に関する説明。別表2、別表3関係等の改正内容の説明後、市民との質疑応答がありました。
 今回の改正内容は、公共施設及び公益施設の整備基準(公園等、消防施設など)並びに開発事業の整備基準(外壁の後退距離、建築物の高さなど)を中心に、第一次改正で取扱わなかった事項についての改正と調整会制度の導入と建築基準法に基づく斜面地における建築物の制限事項の規定が主なものです。配布資料の予備が2部あります。ご希望の方は事務局までご連絡ください。

《パブリック・コメント(意見提出手続き)》 平成22年10月1日(金)~11月1日(月)  

2010年10月16日土曜日

名水の会「東山道武蔵路跡保存整備工事に関する意見書」に対する教育長の回答書

2010年9月14日名水の会会員11名の連名で国分寺市長と教育長宛に「東山道武蔵路跡保存整備工事に関する意見書」を提出しましたが、10月15日教育長名の回答書が届きました。
事業者に対する市の説明不足によってこのような結果になったことを認めています。
この責任の所在はどこにあるのでしょうか。

9月14日名水の会会員連名による「東山道武蔵路跡保存整備工事に関する意見書」:
http://masugata.blog.so-net.ne.jp/2010-09-15-4
これまでのレポートは、真姿の泉TODAY[[トピックス-3]歴史・文化財をめぐる風景]にまとめてあります:
http://masugata.blog.so-net.ne.jp/archive/c2300894306-1


--------(10月15日教育長名の回答書)----------
国教教ふ収第467号
平成22年10月1日

国分寺・名水と歴史的景観を守る会殿

国分寺市教育委員会
教育長  松井 敏夫


東山道武蔵路跡保存整備工事に関する意見書について

 既にご案内のとおり,このたび,8月5日付け官報告示により,旧東京都指定
史跡東山道武蔵路(武蔵国分寺跡北方地区)区域及び旧市立第四小学校跡地区
域が,国指定史跡に追加指定されるとともに,史跡名称が「武蔵国分寺跡 附
東山道武蔵路跡」に変更されました。
 これは,東山道武蔵路跡の学術的な重要性によるものであるとともに,国分
寺市(以下「市」という。)が,市民とともに永年にわたり保存活用に積極的
に取り組んできた成果ということができます。
 
そこで,市と国分寺市教育委員会(以下「教育委員会」という)では,来る
11月3日に,国史跡指定記念歴史講演会「東山道武蔵路の時代 ― 日本の古代
道路とその保存・活用 ― 」を東京都教育委員会の後援を得て開催する運びとな
りました。
 講演会では,文化庁記念物課の近江俊秀さんと東京大学大学院教授の佐藤信
さんをお招きして,東山道武蔵路の果たした歴史的役割や今後の保存・活用の
あり方について,お話しいただきます。あわせて,旧市立第四小学校跡地で発
見された東山道武蔵路跡遺構の調査成果もご紹介します。
 多くの方々にご参加いただき,共に指定を喜びたいと存じます。

 さて,旧市立第四小学校跡地の売却にあたって教育委員会が行いました確認
調査により,地下遺構が良好に保存されていることや,道路跡側溝や竪穴住居
跡・特殊遺構跡などが重複して発見され,3期にわたる道路跡の変遷を柱とす
る当地における古代の様相が判明しました。
 かかる成果を踏まえて,地区計画(都市計画)において保存範囲を広域に設
定した上で,市が土地利用事業者(以下「事業者」という。)を公募し,事業
が行われているところであります。
 当該保存範囲にかかる保存・活用整備について,教育委員会は,市の付属機
関である国分寺市史跡武蔵国分寺跡整備計画策定委員会(以下「策定委員会」
という。)の答申を踏まえて,「旧第四小学校跡地に所在する古代東山道遺構
の保存・活用整備計画」(以下「計画」という。)を平成22年2月25日に策
定しました。
 教育委員会では,計画に基づき,平成23年度に,保存・活用整備事業を進め
ているところでありまして,現在,本年10月末の工事着手を目途に,実施設計
を取りまとめているところであります。
 この間,事業者とは,公園用地の提供を受けること,周囲の史跡空地を借用
すること,提案を踏まえ一部工事費負担を行っていただくこと,並びに隣接す
る開発事業の姿等との調整があることから,計画策定段階の協議に継承して,
さらなる協議を進めました。
 そこで,事業者からは,隣接する介護老人保護施設の高齢者等への影響から,
照り返しやスケートボード等の遊び場となる危惧から,舗装ではなく,全面を
芝生にして欲しいとの強い要望が出されました。
 事務局では,昨年度,事業者提案を基本に,策定委員会で審議をお願いし,
答申を得ました。その後,教育委員会で決定した計画では,3期に及ぶ道路跡の
変遷などの歴史事実を表し,北側の旧都史跡部分の延長であることを理解して
いただくように,遺構表現手法に共通性を持たせ,北側同様,舗装材による表
現で,色を合わせることを基本としました。教育委員会は,事業者に対してこ
の基本方針を繰り返し、説明しましたが,事業者においては,表現すべき道路
遺構は側溝のみであるとの理解,並びに,仕上げの素材は実施設計において変
更しうるものとの理解が基本にあり,調整が難航しました。原因の一つとしま
しては,この間進めてまいりました協議における事務局の説明が不十分で,そ
の様な認識を持たれてしまったものと受け止めています。

 かかる状況のなかで,7月の市民説明会段階では,事業者との調整はついて
いませんでしたが,1期の道路の間を中心に弾性舗装とし,その他は芝生とす
る案をもって,広く市民意見を伺いました。協議中であり,固まった案ではな
いことを前提に,説明したのですが,なお,不十分であったものと反省してお
り,これにより,急な変更と受け止められてしまったものと認識しております。
 その折の市民意見は,二つに分かれまして,道路遺構が理解でき賛成である
というものと,中央部が弾性舗装であると,照り返しや,スケートボード等
の遊び場となる危惧から反対であるというものでした。

 そこで,教育委員会では,策定委員会の委員長をはじめ,東京都教育委員会
及び文化庁のご指導、ご助言をいただきながら,事業者との協議を進め,7月
末に至り,8月の市民説明会で披露した修正案が出来あがった次第です。
 修正案では,北側と南側で,1期と3期までの側溝間を弾性舗装により表現
しています。中央部は,地区の特性である高齢者等福祉に配慮して,舗装材に
よる照り返し対応と地域交流の場の促進を図るために,1期と3期側溝間を芝
生表示としました。その上で,1期の東側溝の外側と,3期の西側溝の外側を
弾性舗装としました。これにより,道路遺構部を明示しました。
 なお,中央部の芝生表示の中に,1期西側溝と3期東側溝が入ることになり
ますので,草が伸びるなどして,道路遺構としての表現が,不鮮明とならない
ように,今後,適切に管理していく必要があることはいうまでもありません。
 これらの工夫によりまして,計画に定めましたとおり,3期に及ぶ道路跡の
変遷などの歴史事実を表し,北側の旧都史跡部分の延長であることを理解して
いただくことが,一定,できたものと判断しております。この件につきまして
は,文化庁,並びに,東京都の専門官がオブザーバーとして同席された,平成
22年9月10日に開催されました策定委員会におきまして,ご報告し,ご理解
をいただいているところでございます。
 8月の市民説明会においては,修正案に対して,賛成とする意見がある一方,
7月に,道路遺構が理解でき賛成であるという立場の市民からは,修正案では,
東山道を正しく理解するための歴史公園ではなく,事業者の庭になってしまう
との,厳しいご意見をいただきました。
 今回,貴殿からも,同じ趣旨のご意見をいただいた次第であります。
 事務局として,こうしたご意見は重く受け止めているところでございますが,
事業者との協議の事情が基本にあり,一定,委員長及び文化庁,東京都教育委
員会よりご助言をいただくなかで、調整が整った,修正案にて,事業を進めさ
せていただいているところであります。

 今後,歴史公園として,十分活用していただくために,開園後は,担当者に
よる報告会,あるいは学習会や見学会,パンフレットによる周知などが大切で
あると考えています。
 以上のような経過でございますので,何卒,ご理解をいただくとともに,今
後とも,国指定史跡 武蔵国分寺跡 附東山道武蔵路跡の保存・活用整備に,
ご協力をいただきたくお願い申し上げる次第であります。
以上

2010年10月14日木曜日

第二次まちづくり条例改正原案出前説明会

名水の会で「第二次まちづくり条例改正原案出前説明会」の申し込みをしました。
以下の日程・会場に決まりました。

 日時:2010年10月27日(水)15:30~(1時間程度)
 会場:国分寺市役所第1庁舎3階 第2委員会室

 国分寺市では「国分寺市まちづくり条例」の見直しを進めています。
第二次条例改正大綱の決定を経て「第二次国分寺市まちづくり条例改正原案」が作成されました。この改正原案についてのパブリック・コメントの募集が始まっています。募集期間は10月1日(金)~11月1日(月)です。
 市内で活動している団体を対象に、出前説明会を開催するということで、申込みをしました結果、上記の日程に決まりました。
「まちづくり」や「条例」に関心がある多くの皆さま、出前説明会へご参加ください。よろしくお願いいたします。

ご参考までに、主な改正概要を市報10月1日号から転載します。
第二次まちづくり条例改正原案の主な改正概要

「第4章 協働のまちづくり(第12条~第24条)」
(市民と市による地域特性を生かしたまちづくりの仕組みである「まちづくり 計画」について定めた章)

「第5章 秩序あるまちづくり(第25条~第38条)」
(都市計画の提案制度や都市計画の決定等について定めた章)上記2つに対しては内容の変更は行わず、より適切な執行を図るために改正を行います。

「第6章 協働協議のまちづくり(第39条~第84条)」
(開発事業に伴う手続きや基準を定めた章)開発事業の整備基準等を中心に、第一次改正で取り扱わなかった事項の改正を行います。新たに次の事項を規定します。
○紛争調整の仕組みとして、従前の公聴会、開発事業の再考要請制度に替えて、早期の段階から扮争当事者の意見の整理・調整を第三者が行う「調整会」を設けます。
○国分寺崖線を抱える市として、斜面地の建築物と周辺の住環境の調和を図るため、建築基準法の委任規定として、斜面地における建築物の制限に関する規定を設けます。

2010年10月9日土曜日

10月8日(金)開催の拡大幹事会報告(要旨)

●国分寺・名水と歴史的景観を守る会拡大幹事会

日時:2010年10月8日(金)18:15~20:00
会場:国分寺市本町・南町地域センター 集会室・学習室
出席者:6名

Ⅰ.検討事項:

1.諸国国分寺めぐりの件(担当:松本浩男さん)
①第2回国分寺めぐりの開催予定日程は、11月から12月初旬の平日とする。
②マイクロバスの定員に満たなくとも、20名程度で採算が合うよう参加費は一人5,000円とする。参加者募集に関しては、応援可能な団体へ声を掛け協力依頼をする。
③下野国分寺は下総国分寺のようなアップダウンの激しい地形ではないので、バスを出来るだけ活用して移動できる。下野国分寺と国府とは川を隔てている。見学コースに東山道を含めることも可能。
④第2回諸国国分寺めぐり「下野国分寺とその周辺を歩く」で解説と案内をお願いしている国学院栃木短大教授酒寄先生からのご連絡をいただき次第、日程、コース等々を決めることとなる。

2.今後の定例学習会と公開講座の講師の件
①来年定年のふるさと文化財課の福田課長に出前講座を依頼する。時期は来年2011年1月。演題は「私と武蔵国分寺 ― 武蔵国分寺発掘へのおもい」、「建築史と水の関係」、「武蔵国分寺と水」等どうか?
②椚國男さんを講師としての公開講座を来年度開催できるよう準備する。公開講座開催時期は7月。「多摩の古代」、「八王子の文化財保護」等の講演はどうか?椚さんの場合、多摩考古学会、文全協への参加者応援依頼が必要。
③3月の総会での基調講演を石田幸彦さんにお願いしたい。「水郷の話」。

3.第二次国分寺市まちづくり条例改正原案へのパブリックコメント実施と出前
説明会の件
先ず、まちづくり市民会議委員の畑中さんから改正の概略説明。
①10月13日(水)午後1時30分からと午後6時30分からの2回条例改正原案の市民説明会が実施される。会場は国分寺Lホール。内容は2回とも同一。まちづくり条例の改正点を理解するためにも是非この説明会にご参加ください。
②国分寺市では、市内で活動している団体を対象に第二次まちづくり条例改正原案の出前説明会を実施するとの広報があるので、出前説明会を申込むこととする。出前説明会の実施期間は10月14日(木)~29日(金)。 

4.その他
①2011年2月5日(土)開催の環境シンポジウム(会場:東京学芸大学)と2011年2月27日(日)開催の第5回市民活動フェスティバルへの参加の件。例年通りポスター参加してはどうか。市川散策・下総国分寺の報告を「国分寺めぐり」のパネルに仕立てて展示するのが良い。
②2010年12月17日(金)第4回全国湧水保全フォーラムが平成の名水百選に選ばれた東久留米市で開催される。コーディネイターは神谷博さんと森誠一さん。村山先生が指摘されたように武蔵国分寺建立の拠り所の一つは、真姿の池湧水。好処での武蔵国分寺建立は祇園精舎へつながる。今回は市民活動団体「国分寺・名水と歴史的景観を守る会」のメンバーとして第4回全国湧水保全フォーラムに臨みたいと神谷さんが発言。参加者全員賛成の拍手。

Ⅱ.報告事項:

1.緑の基本計画見直し及び国分寺市湧水・地下水保全条例へのパブリックコメントの件
①見直し等検討協議会委員の藤木さんから経過説明。パブリックコメント公表は、11月、3月議会承認と聞いたが、10月18日(月)14:00よりプレハブ第3庁舎で検討協議会が開催される。その時、パブリックコメントの報告も当然出てくるはず。皆さま傍聴よろしくお願いします。

2.2010年9月14日付で市長及び教育長宛に提出した東山道武蔵路跡保存整備工事に関する意見書の件
①ふるさと文化財課では目下回答書を検討している。回答書が事務局に届き次第ご報告します。内容は、8月案で整備工事することに決定しており、10月中に整備工事を始めるとのことです。回答内容を再度検討し、次の策を練ることとする。

3.その他
①第1回全国源流サミット開催のご案内
日時:2010年10月22日(金)~24日(日)
開催場所:山梨県道志村 水源の郷やまゆりセンター
実施主体:第1回全国源流サミット実行委員会
共催:道志村、全国源流の郷協議会、NPO法人源流ネットワーク
後援:国土交通省、環境省、林野庁、山梨県、横浜市、桂川・相模川流域協議会
申込み・問い合わせ先:山梨県南都留郡道志村6181‐1 同志村役場内第1回全国源流サミット実行員会事務局
TEL.0554-52-2111 FAX.0554-52-2572
E-Mail:genryu@vill.doshi.lg.jp
HP:http://www.vill.doshi.lg.jp/

②国史跡指定記念講演会
「東山道武蔵路の時代―日本の古代道路とそれ保存・活用―」
日時:2010年11月3日(祝)午後1時~4時30分(0時30分開場)
会場:市立いずみホール
内容:①基調報告「旧国分寺市立第四小学校跡地の発掘調査成果と保存・活用」
講師:本市ふるさと文化財課職員
②講演「古代道路の発掘と保存・活用」
講師:近江俊秀さん(文化庁記念物課調査官。考古学専攻。)
③後援「東山道武蔵路と古代東国」
講師:佐藤信さん(東京大学大学院教授。日本古代史専攻。現在本市史跡武蔵国分寺跡整備計画策定委員会委員)
定員:320人
費用:無料
問い合わせ先:ふるさと文化財課 TEL.042-300-0073

※すでにご案内いたしましたが、申し込み者が少ないそうで、まだまだゆとりがあるそうです。ご都合つく方は、ご友人をお誘いの上ふるさと文化財課へ電話(042-300-0073)でお申し込みください。
    
③2010臺北國際花卉博覧會TAIPEI INTERNATIONAL FLORA EXPOSITION のご案内
2010台北花博「国際庭園」出展参加
エコ・アジア・五感の庭  ・・・50年後の家族へ・・・
会期:2010年11月6日(土)~2011年4月25日(月)
主催:台北市政府
後援:福岡県・福岡市・北九州市・NPO日本園芸福祉普及協会・(社)日本造園学会九支部・雨水ネットワーク会議・西日本短期大学・北九州義農の会・小規模作業所ドリーム2
協賛:九州電力株式会社・福岡市造園建設業協会・NPO法人プレミア会

④第33回水環境シンポジウムのご案内
「雨を制御し、活用する新たな建築をめざして」
日時:2010年11月13日(土) 13:00~17:00
会場:建築会館 大ホール
JR田町駅、都営地下鉄三田駅(浅草線、三田線) 徒歩3分
〒108-8414東京都港区芝5-26-20  TEL:03-456-2051

参加費:1500円(会員1000円、登録メンバー・後援団体1200円、学生500円)   
申し込み:事前申し込み、定員150名,11月10日締め切り
催し物名称、氏名、勤務先、所属、住所、電話番号を明記しメールまたはFAXにて申し込み

プログラム:
主題説明:小瀬博之(東洋大学准教授)
1.雨水活用システム規準案解説
1)設計規準:神谷博(法政大学兼任講師)
2)製品規準:屋井裕幸((社)雨水貯留浸透技術協会)
3)施工規準:青木一義((株)西原衛生工業所)
4)運用規準:中臣昌宏(文京区文京保健所)

2.コメント「今日の水問題と雨水の役割」
1)島谷幸宏(九州大学教授):流域で取り組む雨水制御
2)古米弘明(東京大学教授):都市の水循環とリスク管理
3)細見寛(国土交通省中国地方整備局副局長):次世代に向けた統合的な治水

3.パネルディスカッション「雨を活用する新たな建築を目指して」
コーディネイター:村井三郎(広島大学特任教授)
パネリスト:神谷博、屋井裕幸、青木一義、中臣昌宏、島谷幸宏、古米弘明、細見寛

①、③、④は神谷さんからのご案内です。ご都合つく方は是非ご参加ください。

2010年10月8日金曜日

名水の会10月定例会は拡大幹事会

毎月第二金曜日は名水の会定例学習会開催日ですが、今月は都合により拡大幹事会を開き、今後の活動につき話し合いたいと思います。多くの皆さまのご出席よろしくお願いいたします。

◆日時:2010年10月8日(金)18:00~20:00
 会場:国分寺市本町・南町地域センター 集会室・学習室
 検討内容:今後の活動 その他

2010年9月15日水曜日

東山道武蔵路跡保存整備工事に関する意見書を市長・教育長に提出

旧第四小学校跡地内の東山道武蔵路跡の保存整備工事が10月から始まるに当たり、当会から大急ぎ整備工事に関する意見書を国分寺市長と教育長へ提出しましたのでご報告いたします。

東山道武蔵路の保存・整備計画の実施設計が突然変更された経緯等は、ブログ「真姿の泉TODAY」の[[トピックス-3]歴史・文化財をめぐる風景]にまとめてあります。ご参照ください。

東山道武蔵路跡保存整備工事に関する意見書

2010年9月14日
国分寺市長 星野信夫様
教育委員会教育長 松井敏夫様

国分寺・名水と歴史的景観を守る会(11名連名)

 このたび国分寺市内の東山道武蔵路の遺構が国指定史跡「武蔵国分寺跡」に追加されることになったことは、大変に喜ばしいことであります。
今回の指定区画のうち旧鉄道学園跡地の部分は平成7年に幅が12mで長さが340mの直線道路の遺構であることがわかりました。この全国でもはじめての大規模な古代道路の発見というニュースは多くの人々の関心と注目を集めました。そしてこの遺跡が都市計画事業により消滅の危機に瀕した時、さまざまの分野の市民が立ち上がって広く保存運動を展開し、その結果行政と事業者の理解を得て遺跡を守ることができたという経緯があったことは周知のことであります。

さてこの度、新たに旧第四小学校跡地で発見された東山道武蔵路遺構もあわせて指定されたことにともない同区画に歴史公園をつくるという「旧第四小学校跡地に所在する古代東山道遺構の保存・活用整備計画」が平成22年2月に教育委員会より公表されました。私たちはこの計画案に対し以下の見解を表明致します。


①私たちは教育委員会が掲げた3つの遺構の活用整備の基本方針すなわち1.古代道路のイメージを重視した歴史学習の場としての活用、2.周囲の環境との調和を重視した潤いある公園空間としての活用、3.国分寺らしい郷土文化の形成という3点がそのように実行されるのであればこの計画案を全面的に支持するものであります。
私たちは旧鉄道学園跡地の遺構と旧四小跡地の遺構とは切り離して考えることはできないと思っています。340mの直線道路遺構がいったん地下に消えまた再び旧四小跡地で60mの直線道路遺構に続いていくことを視認できるという感動を大事にしたいと思います。そのためには旧鉄道学園跡地の遺構と旧四小跡地の遺構は同じような道路標示がなされねばなりません。
その意味で計画案の【遺構整備方針】にある1、三期に及ぶ道路跡の変遷や特殊遺構などの歴史的事実をわかりやすく表現する。2、北側の旧国鉄中央鉄道学園跡地の延長部であることを理解させるために、都史跡部分と遺構表現手法に統一性をもたせるという2点には全く同意するものであり、7月4日5日の市民説明会に提出された実施設計素案はこの趣旨を生かしたものとして評価できました。
しかしながら8月20日21日に示された新たなる設計素案はこの【遺構整備方針】の精神に反した後退した案だと考えます。
すなわち8月案は7月案と異なり道路遺構の部分が芝生で、芝生の両側が、西側のマンションと東側の介護老人保健施設側から利用できる舗装の遊歩道という構造になっています。つまり、道路遺構の部分が草地で、その両側が舗装道路になっていてまさにあべこべです。これでは草地の部分が古代道路だとは視覚的に捉えにくいものとなります。
「歩きやすさ・安全面を考慮して弾性舗装に。遺構外は全面芝生に」という市の遺構整備計画がなぜひっくりかえってしまったのでしょうか?
道路面を芝生にするか、弾性舗装にするかはきわめて重要なことだと認識します。
一つは旧鉄道学園跡地の遺跡との整合性の問題、もう一つは見学者、散策する人々が道路遺構を歩きながら古代に思いをはせるには弾性舗装が芝生よりよくかつまた道路遺構の表示にも適切だと判断します。したがって私たちは7月案に戻すよう強く求めます。

②憩いのある公園造り、これも大事なことだと思います。しかし今回は街区公園とは異なりあくまでも歴史遺産の保護と活用、学習の場そしてエコミュージアムとしての史跡公園を造ろうという話で、一般的な公園を造ろうということではありません。ましてや特定の人々のものでもありません。
市内にある東山道武蔵路の遺跡は国分寺市民の遺産から東京都民の遺産となり、さらに今や国民の遺産となりました。この国民の遺産をどう保存し後世に伝えていくかという高度からの視点をもつことが必要だと思います。
全国にも例をみない大規模な古代道路遺構の保存を基軸としたこの歴史公園が当初の基本方針どおりに出来上がるならば国分寺市の文化財保護に対する施策がこれまで以上に評価されると確信します。
市においては原点に立ち返りこの歴史公園構想を当初の計画に基づき進めていくよう切に要望いたします。
以上

2010年9月10日金曜日

第6回公開講座報告要旨(2010年7月4日実施)

7/4の第6回公開講座報告がまとまりました。

■国分寺・名水と歴史的景観を守る会第6回公開講座報告要旨
  日時:2010年7月4日(日)14:00~16:30 会場:国分寺労政会館3階第3会議室
  講師:川端良子さん(東京農工大学国際センター准教授、当会会員)
  演題:旧ソビエト連邦の農業政策による中央アジアのアラル海の縮小
  会費:1,000円 主催:国分寺・名水と歴史的景観を守る会
  参加者:28名(会員12名、非会員16名)


・川端さんはアラル海のあるウズベクスタン共和国とカザフスタン共和国の国情について美しい映像で解りやすく紹介し、アラル海縮小の開始から、塩水濃度上昇が起るまでの時間に湖の中でどの様なことが起ったかを述べられました。

・アラル海は流出河川のない内陸閉鎖湖で、大アラル海と小アラル海に分かれている。シルダリアが流入する北の小アラル海(カザフ共和国)とアムダリアが流入する大アラル海(カザフとウズベク)である。かつて世界第4位を誇っていた当時の湖面積は北海道と同じくらいの大きさで、水深は琵琶湖の二分の一強。しかし1960年代から縮小を続け、現在では回復が望めないほどの状態になっていることが、衛星写真を見るとよく判る。

・その原因は、1950年代に始まった旧ソビエト連邦の農地開発、綿花生産を意図した「緑の革命」と称する上流地域での大規模灌漑農業計画に基づく流入河川からの大量取水です。

・アラル海は砂漠の中にあり、お金にならない湖だったが、1950年代のソビエト連邦科学アカデミーの経済学者は、砂漠を緑化し、綿花栽培や小麦栽培をすれば、漁業収入の5倍以上の収入になる。そのためにアラル海がなくなっても構わない。もし、問題が起これば、北側の川から水路を作って水を流せばいいとの研究論文を発表していた。

・すでに40年以上に及ぶ大規模灌漑農業の結果、アラル海の砂漠化が進み塩害を引き起こし、かつて生息していた生物たちはほぼ全滅、湖の面積は半分以下に縮小、海岸線の後退、塩分や重金属濃度の上昇による漁業の壊滅、残留農薬による飲料水汚染など深刻な環境汚染問題を引き起こしている。

・もはや大アラル海の回復は不可能であるが、小アラル海はまだ回復の見込みがある。2005年小アラル海を救うために両アラル海の境に大規模堤防を設けシルダリア側の流量回復に努めたため、小アラル海の河口付近では徐々にではあるが漁業が行われるようになり、湖岸では植林が進んでいる。また、汚染飲料水による健康被害を改善するため、使用している農薬を人体に安全な化学肥料に変えるなど様々な試みがなされつつある。

・大アラル海の消滅は止むなしというのがウズベキスタン共和国の基本姿勢。綿花栽培をはじめとするアムダリア流域での農業や都市部への水供給を犠牲にできないこと、干上がった湖底からの天然ガス開発が開始され、新たな国家収入が見込まれることなど国家としての生存を優先せざるを得ない事が理由。

・大規模な自然改造を人間が行おうとした結果、アラル海は縮小するべくして縮小したとのことです。これらの環境問題の解決には科学面だけでなく、政治や経済面からの努力が必要だと強調されました。

・その一環として、2009年9月から東京農工大学はJICA(国際協力機構)の支援事業により、ウズベキスタン国立養蚕研究所と共同で「ウズベキスタン共和国シルクロード農村復興計画―フェルガナ州における養蚕農家の生活向上モデル構築プロジェクト―」を開始した事を紹介。

・川端さんは学生時代からアラル海に関心を持ち、1989年から調査を開始。アラル海の研究で博士号を取得されています。

・質問1.農業用水に地下水は利用しないのか?→水深10メートルくらいの被圧地下水を電気で汲み上げている。表層地下水を飲料にしているが、水質は良くない。素掘りの灌漑水路には葦が生えている。水田と言っても輪作するため、葦と一緒に生え、日本の田圃の様ではない。

・質問2.冬用に溜池を作ってはどうか?→アラル海を見捨て、アラル海の南地域に干潟を作り、営巣地にしている。溜池を作って農業をしようとする気はない。

・質問3.綿花の代わりに、サボテンなど乾燥地に強い植物を植える計画はあるか?また、木材から紙を作ってはどうか?→サボテンなどは不可能。南アフリカ原産のアイスプラントはある。トマト等果樹はおいしい。ドライトマトも大変美味である。桑から作った桑の紙サマルカンドペーパーがある。

・質問4.日本人の思う川と中央アジア人の考える川との違いは?→湯水のような感覚は無いが、噴水は大好きです。

質問5.日本の農業をどう思うか?→自給率50%を目指すべきで今が立ち上がる時期ではないか。

・公開講座当日の川端さんは、ご講話にふさわしいウズベキスタン共和国フェルガナ州マルギラン市特産のマルギランシルク製の衣装で登場。色は絹独特の光沢が大変美しいピーコックグリーンでした。熱のこもったご講演と質問を時間通り終え、16時30分に閉会しました。

・参加者からは「アラル海縮小の歴史、原因を科学者の立場から分析してもらい大変参考になった」「アラル海の縮小という状況の中で地元の人々がその環境に順応して懸命に生活を建てなおそうとしている現実が良く分った」等の感想が寄せられました。

・名水の会からの公開講座講師への謝礼金は、全額名水の会へご寄付くださいました。川端先生のご厚情に心から深謝いたします。ありがとうございました。

・公開講座終了後、場所を国分寺市南町3丁目の「居酒屋せが和」へ移し、17時から20時まで懇親会を開催。和やかな愉しいひと時を過ごしました。懇親会参加者は15名。

ご講話を伺い、今求められている大きな課題は、地球全体に求められている持続可能な発展への知恵と行動だと痛感しました。

2010年9月2日木曜日

名水の会9月定例会で、湧水・地下水保全条例と緑の基本計画見直しのパブコメについて検討します(9/10開催)

湧水・地下水保全条例と緑の基本計画見直しの案がまとまり、今日から9月30日までパブリックコメントを受け付けています。どのようなコメントを出すべきか、皆さんで検討する機会をもちましょう。

日時:2010年9月10日(金)14:00~17:00
会場:国分寺市本町・南町地域センター 和室(1.2)
主催:国分寺・名水と歴史的景観を守る会

出されている案の中身もさることながら、案策定の進め方や検討協議会のあり方も問題があります。「市民参加」が形骸化しつつある危機を覚えますが、パブリックコメント自体も有効な仕組みにするべく、皆さまのお力を発揮していただければと思います。

2010年9月1日水曜日

名水の会 7/27,8/5の検討会の報告要旨(事務局からの報告8/28)

二回にわたる検討会は、9月のパブリックコメント実施を前に、国分寺市緑の基本計画見直し等検討協議会委員藤木千草さんの発案での開催。7/27は湧水・地下水保全条例素案に関して8/5は、緑の基本計画に関しての検討、会場の閉館時間間際まで熱心な意見交換が続きました。以下要旨です。

◆検討会 国分寺らしい『湧水・地下水保全条例』をつくろう ~9月実施のパブリックコメントに向けて~
日時:2010年7月27日(火) 18:30~22:00  会場:本町・南町地域センター集会室・学習室
出席者:12名

藤木千草さんの資料:
レジュメ、検討協議会での検討項目一覧表、(仮称)国分寺市湧水・地下水保全条例素案、国分寺市湧水・地下水保全条例素案(修正案)、小金井市の地下水及び湧水を保全する条例、小金井市民堀井光夫さんの参考意見

畑中久美子さんの資料:
湧水・地下水保全条例策定の背後で進む規制緩和の動き、震災時の水確保「昔の井戸」で足りるのか、国分寺市地域防災計画(平成19年3月国分寺市防災会議作成)

梁川律子さんの資料:
災害時の水(国分寺市の断水率、生活用水必要量、災害時の水備蓄状況―国分寺市くらしの安全課のデータより)

検討会内容:
1.2010年6月30日開催に第9回検討協議会に提出された条例素案(修正案)の読み合わせ

2.藤木委員よりこれまでの経過説明と問題点の提起
①「目的」の項がわかりにくい ②地下水の定義の件 ③罰則規定がない 
④個人所有井戸の災害時利用の項目が突然削られた ⑤湧水等保全検討会議の有効性

3.まちづくり条例との関係について国分寺市まちづくり市民会議委員畑中久美子さんからのコメント
①現在、国分寺市緑の基本計画見直し等検討協議会で検討されている「国分寺市湧水・地下水保全条例」はあくまで理念条例なので、開発規制は「まちづくり条例」の開発整備基準に委ねられる。しかし、現在まちづくり条例の第一次改正案が議会で継続審議中で、更に第二次改正案も加わることになるため、最終議決までかなりの時間がかかる。
②行政が変更しようとしているのは、まちづくり条例別表第3(第50条、第71条)開発事業の整備基準。
③国分寺市まちづくり条例改正大網案は庁内会議で作成される。その際、市民会議の答申に沿う内容になるとは限らない。第一次改正案に第二次改正案が加わるので、議決されるまでには相当な時間がかかることは必至。その間、行政の「規制緩和改正案」が運用されることがないように監視をして行かなくてはならない。

4.各条項に関する意見交換
・第1章総則「目的」の項は、前文的だからもっと簡潔にした方が良い。
・「目的」の項は、長い長い一文なので判りにくい。
・第3章湧水等保全検討会議のイニシャティブは市長しか取れないとなると問題である。この検討会議とまちづくり市民会議との関係はどうなるのか?
・水循環の点では弱いかもしれないが、湧水保全を特化した点で良いのではないか。
・深層地下水を切り離したのは、事業に絡むからで、あくまで湧水保全に限定した。
・実効力担保の為の細則は必要ないか?

◆緑の基本計画見直し等検討協議会での水と緑の配置方針・緑地保全計画案等に関する検討会
日時:2010年8月5日(木) 18:30~20:00  会場:本町・南町地域センター集会室・学習室
出席者:8名

藤木千草さんの資料:
①国分寺市緑の基本計画見直し等検討協議会第8回資料
緑地保全及び緑化推進のための施策(修正版) 平成22年5月21日
②国分寺市緑の基本計画見直し等検討協議会第9回資料
緑化を重点的に推進する地区の設定(案) 平成22年6月30日
③国分寺市緑の基本計画見直し等検討協議会第9回資料
計画の推進に向けて(案) 平成22年6月30日
④国分寺市緑の基本計画見直し等検討協議会第8回検討項目
国分寺市緑の基本計画見直し等検討協議会第9回検討項目

藤木委員からの説明後、意見交換。
・5月6日付で協議会委員藤木千草他1名連名で井上課長宛に提出した申し入れ書に対し、井上課長から5月19日の回答があったが、この件に関しては8月23日開催の第10回協議会で報告されることになっている。
・検討協議会のあり方にも協議会委員のあり方にも問題がある。都合により辞めた委員の交替はないのか。
・今回検討協議会で見直される基本計画は20年という長い基本計画であるから、 「・・を検討します」という表現はないだろう。具体的に言えば、緑地保全及び緑化推進のための施策(修正版)2.緑と水の保全・活用④用水及び野川の保全・復元の項で「・・・湧水の復元・親水性の向上に配慮した整備を検討します。」とあるが、「・・・整備します。」と言い切るべきである。
・10年前の平成13年に策定された緑の基本計画の評価なくしての見直しはない。
・検討協議会委員の意見の位置づけにも問題がある。辞退した委員2名の交替はないのか。
・姿見の池緑地整備に関しては7月16日付で都市計画事業認可された。
・次回第10回検討協議会は8月23日(月)。最終案が提示されるので傍聴をお願いします。

 9/1から9/30までパブリックコメントが実施されます。20年スパンの緑の基本計画です。たくさんの意見を出すために、皆さま9/10の検討会へご出席ください。よろしくお願いいたします。

2010年8月20日金曜日

名水の会からの陳情実る~府中市、家康御殿と国司の館跡を保存へ

府中市のJR府中本町駅近くのイトーヨーカ堂建設予定地の発掘調査で、家康の「府中御殿」跡や奈良時代の国司の館跡など重要な遺構が見つかっていましたが、今年6月、文化財関係筋から、それらの遺構の保存について、きわめて悲観的な状況であり、間もなく大型スーパーの建設が始まるとの情報がはいりました。
名水の会ではそれを受けて、ただちに府中市議会議長宛に保存への陳情書を作成し、6月7日提出いたしました。
その直後の府中市議会でも保存への要請が出され、府中市当局も保存の方向へ大きく舵を切った模様。

昨日朝のNHKで、「“府中御殿”建物跡を保存へ」の第一報が流れました。
府中市では、8/26に発表する予定だったそうですが、先にNHKに出てしまったので発表を早め、間もなく新聞にも載るとのことです。

NHKニュースは下記で動画が見られます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100819/k10013440511000.html

動画は多分、間もなく見られなくなると思いますのでお早めに。文章を下に転載しておきます。

---(転載)-----

“府中御殿”建物跡を保存へ

8月19日 10時36分

東京・府中市で見つかった、徳川家康がたか狩りをするときに宿泊した「府中御殿」とみられる建物の跡について、府中市は、きわめて貴重な遺跡だとして、土地をおよそ27億円で買い取り保存する方針を固めました。

府中市のJR府中本町駅近くにある、広さおよそ7800平方メートルの大型スーパーの建設予定地では、ことし5月、徳川家康がたか狩りをする時に宿泊した「府中御殿」とみられる建物の跡や、奈良時代に古代の武蔵国を治めていた役人の館とみられる跡などが相次いで見つかりました。府中市は、これらはきわめて貴重な遺跡だとして、大型スーパーなどと話し合いを進めた結果、土地を所有する東京・中央区の会社からおよそ27億円でこの土地を買い取り、保存する方針を固めました。府中市は、遺跡として保存するため国の史跡に指定するよう文化庁に申請していて、認められれば、国や東京都から購入費用の90%まで補助を受けられるということです。府中市は今後、遺跡の活用方法について市民に意見を募り、遺跡の魅力を生かした街づくりを進めることにしています。
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2010年8月1日日曜日

検討会「国分寺市緑の基本計画見直しについて~9月実施のパブリックコメントに向けて」

7/27の『湧水・地下水保全条例』検討会では、条例素案を読みとおし、特にまちづくり条例との関係について検証しました。

さて、肝心の緑の基本計画見直しについても時間をとって検証しようということになりました。
急なご提案で恐縮ですが、下記の通りおこないますので、ご参加ください。


*****
検討会「国分寺市緑の基本計画見直しについて~9月実施のパブリックコメントに向けて」
8月5日(木)18時半
本町・南町地域センター

プログラム
1.これまでの経過説明と問題点の提起…藤木千草(検討協議会委員)
2.意見交換

2010年7月11日日曜日

検討会 「国分寺らしい『湧水・地下水保全条例』をつくろう~9月実施のパブリックコメントに向けて」

湧水・地下水保全条例素案の問題点洗い出しのための緊急開催です。
関心のある方をお誘いあわせの上、是非、ご出席をお願いします。

検討会
「国分寺らしい『湧水・地下水保全条例』をつくろう~9月実施のパブリックコメントに向けて」

日時:7月27日(火)18時半
会場:国分寺市本町・南町地域センター
主催:国分寺・名水と歴史的景観を守る会

2009年度より「国分寺市緑の基本計画見直し等検討協議会」において、水と緑の配置方針や緑地保全について計画を見直しています。あわせて、(仮称)湧水・地下水保全条例の素案も検討してきました。先日、6月30日に開かれた協議会では条例素案について最終の意見交換がおこなわれ、次回の8月23日に最終案が示されることになりました。9月には緑の基本計画と共にパブリックコメントを実施します。
現在の条例素案は「条文中の『目的』の項がわかりにくい」「地下水を武蔵野砂れき層付近等に存在する水、と定義していることは適切か」「罰則規定がない」「まちづくり条例との関係がはっきりしない」「個人所有井戸の災害時利用の項目が突然削られた」など、議論すべき点が多々あります。
名水百選に都市部の湧水として唯一選ばれている国分寺市ならではの条例を目指して、話し合いましょう。そして意見を市民から公募するパブリックコメントの際に、改善案を出しませんか?

プログラム
1. 条例素案の読み合わせ
2. これまでの経過説明と問題点の提起…藤木千草(検討協議会委員)
3. 問題点に関するコメント
   神谷博(会長・水みち研究会主宰)…全体及び地下水の定義について
   畑中久美子(まちづくり市民会議委員)…まちづくり条例との関係について
4. 各条項に関する意見交換

2010年7月4日日曜日

下総国分寺と古代の市川を歩くバスツアー報告

去る6月15日に実施した名水の会主催の諸国国分寺めぐりの第一弾「下総国分寺と古代の市川を歩く」バスツアーのすばらしい報告がまとまりました。

下総国分寺と古代の市川を歩くバスツアー報告
報告・松本浩男

2010年6月1日火曜日

第6回公開講座「旧ソビエト連邦の農業政策による中央アジアのアラル海の縮小」 講師:川端良子氏

<最新の申し込み状況>
7/3現在:27名  (定員50名)
お早めのお申し込み、歓迎です!
-------------
7月4日(日)、名水の会第6回公開講座を開催いたします。

アラル海は日本からは遠い場所ですが、昨年はテレビニュースなどで何度か、アラル海が干上がっている映像が流れました。大規模な自然改造を人間が行おうとした結果、アラル海は縮小するべくして縮小したとのことです。私たち名水の会の活動にとっても、何か身につまされるようなテーマでです。
アラル海縮小の概要と講座の内容について、川端先生が大変丁寧でわかりやすいメッセージを送ってくださいました。チラシに全文刷り込んでありますので、是非、ご覧の上、公開講座にふるってご参加くださいますようお願いいたします。お知り合いにも是非、声をかけてください。講座後の懇親会への出欠もあわせてお知らせください。

アラル海公開講座チラシWEB用.doc(ワード文書=表・裏2枚つづり)

国分寺・名水と歴史的景観を守る会 第6回公開講座
旧ソビエト連邦の農業政策による中央アジアのアラル海の縮小

講師:川端良子氏
日時:2010年7月4日(日)
14:00~16:30 (開場:13:30)
会場:国分寺労政会館3階第3会議室  地図はこちら
定員:50名(先着順で定員に達し次第締切ります)
会費:1,000円
主催:国分寺・名水と歴史的景観を守る会

■参加申込み・お問い合わせ      
◆電子メールで。
住所・氏名・電話番号・人数をお知らせください。
meisui.keikan@gmail.com
◆講座後、講座会場近くのお店に場所を移して懇親会を行います。懇親会の出欠も併せてお知らせください。
懇親会費用:3,500~4,000円程度
◆申し込み状況等最新情報はブログでご確認ください。
http://meisui-keikan.blogspot.com/

■講師プロフィ-ル        
◆大阪府出身。奈良教育大学卒業。京都大学大学院農学研究科熱帯農学専攻博士課程修了、博士(農学)取得。
◆ウズベキスタン共和国State Committee特別研究員、金沢大学理学部付属低レベル放射能実験施設研究機関研究員(講師)、東京農工大学留学生センター留学生センター助教授を経て、現在、東京農工大学国際センター准教授、東京農工大学農学府国際環境農学専攻および東京農工大学連合大学院環境資源共生科学専攻兼務。
◆国分寺・名水と歴史的景観を守る会会員。

アラル海縮小画像(NASA衛星写真)2点(チラシ参照)
1989年と2008年の比較
2009年の衛星写真に、1960年の湖岸線を加筆した画像

■アラル海縮小の概要と講座の内容(講師からのメッセージ)        
 アラル海は中央アジアのカザフスタン共和国とウズベキスタン共和国の国境にある流出河川のない内陸閉鎖湖です。流入河川は、アムダリアとシルダリアの2河川があり、かつては世界第4位を誇っていた当時の湖面積は北海道と同じくらい大きいにもかかわらず、水深は64mで日本最大の湖琵琶湖の103mの2分の1倍強でした。アラル海の流域の多くは、年間降水量が200mm以下で、乾燥地もしくは砂漠にあたります。そのため、オアシスに人々が住んでいる以外は、ほとんど人の住まない地域でした。

 1950年代より旧ソビエト連邦の「緑の革命」の計画の下、このアラル海に流入する河川の水を使った大規模灌漑農業が開始されました。その結果、1960年代からアラル海は縮小をはじめ、2008年の秋には、NASAの衛星写真から湖面積は一時期10分の1になったとことがわかっています。

 流出河川のないアラル海の湖の大きさは、流入量と蒸発量の差によって決まります。しかし、大規模灌漑農業用に河川水を利用したため、流入量の激減を招き、湖は縮小を始めました。

 1950年代当時のソビエト連邦の科学アカデミーの論文には、「アラル海から得られる収入は漁業のみである、しかし、流入河川の流域で灌漑農業を行い、綿花栽培を行えば、収入は100倍以上になる。もし、将来、河川水の使用しすぎでアラル海が縮小すれば、アラスカの河川から水路を作り、アラル海に流入すればよい」と、書かれていました。このことから、大規模な自然改造を人間が行おうとした結果、アラル海は縮小するべくして縮小したといえると思います。

 このように、アラル海は1960年代より縮小を始めましたが、1970年ぐらいまで塩分濃度はほとんど変化がありませんでした。その後、急激に塩分濃度が上昇しています。このアラル海の縮小の開始から、塩分濃度上昇が起こるまでの時間に湖の中でどのようなことが起こっていたかについて、これまで行ってきた私の研究を中心にご紹介したいと思います。また、地球環境問題として世界的な問題となっているアラル海の現状をお知らせし、今後どのような方策が考えられるかについて皆さんとともに議論したいと思います。

■公開講座時程
14:00~14:10 開会・講師紹介
14:10~15:40 講演(90分)
15:40~15:50 休憩(10分)
15:50~16:20 質問タイム(30分)
~16:30 閉会
~17:30 片付け・懇親会場へ移動

■公開講座会場地図(国分寺労政会館)                  
JR中央線国分寺駅南口徒歩3分
電話:042-323-8515
所在地:国分寺市南町3-22-10
地図はこちら

■懇親会について        
講座終了後、講座会場近くのお店に場所を移して懇親会を行います。
懇親会場については、講座当日、受付にてご案内いたします。
費用は3,500~4,000円程度です。

2010年5月31日月曜日

日本ウズベキスタン協会主催特別フォーラム「最新中央アジア経済とキルギス情勢―成長過程に入った中央アジア―」

NPO 日本ウズベキスタン協会主催特別フォーラムのご案内です。

特別フォーラム開催6月12日(土)定期総会後2時半より
「最新中央アジア経済とキルギス情勢―成長過程に入った中央アジア」

[日 時]2010年 6 月 12 日(土)14:30~16:00(受付は13:30から)
[会 場]日本プレスセンタービル 10 階(千代田区内幸町 2 ― 2 ― 1)
[交 通]東京メトロ 千代田線・日比谷線 霞ヶ関駅 C4
     東京メトロ 丸ノ内線 霞ヶ関駅 B2
     都営三田線 内幸町駅 A7
     ※駐車場はありません。
[会 費]会員・留学生無料、非会員は1000円(先着200名で締め切り)
[パネリスト]浜野 道博(前キルギスタン日本センター所長)
       田中 哲二(中央アジア・コーカサス研究所所長・国連大学上級顧問)
       蔦 信彦(ジャーナリスト 司会兼務)

詳細・参加申し込みは、日本ウズベキスタン協会のホームページをご覧ください。
http://homepage2.nifty.com/silkroad-uzbek/

2010年5月24日月曜日

[バス旅行]下総国分寺跡と古代の市川を歩く

先にもご案内いたしました市川へのバス旅行、まだ若干名のお席の余裕がございます。当会はじめてのフィールドワークです。まだお申し込みでない方はふるってご参加ください。
行きの集合場所と時間がかわりました。
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[バス旅行]下総国分寺跡と古代の市川を歩く  主催:国分寺・名水と歴史的景観を守る会

 天平13年聖武天皇は全国に国分寺を建立せよとの詔を出しましたが、そのなかで必ず好処を択んで建てよとあります。各地の国分寺は本当に好処に建てられたのか、それぞれの国分寺がどのような場所につくられたのかそれを検証しようということで、私たちは諸国国分寺めぐりを企画しました。その第一弾として、今回下総国分寺を訪ねます。同時に古代遺跡が数多く存在する市川を古代寺院と瓦研究がご専門の山路直充先生に同行解説をしていただいて歩きます。またとない機会ですので是非ご参加ください。

●予定コース
①伝承真間の継橋・手児名霊堂・真間の井(万葉集にも歌われた美女伝説に因む)→②弘法寺(多くの文人たちが訪れた古刹)→③須和田遺蹟(国分式、真間式土器の名が生まれた土地)→④下総国分僧寺・尼寺(どのような環境、地形につくられたかを探る)→⑤下総国庁推定地(市営総合運動場)→⑥和洋女子大学文化資料館(下総国府跡からの出土品他を展示)→※時間があれば法皇塚古墳(市川最大の前方後円墳)→⑦国史跡堀之内貝塚(有名な堀の内式土器の名が生まれた縄文遺蹟)→⑧市川市考古博物館(国府、国分寺などからの出土品を展示)
 
●同行・解説:山路直充先生(市川市立考古博物館学芸員、明治大学兼任講師)
●日時:6月15日(火) 午前8時50分集合 9時出発
●集合場所:JR四ツ谷駅麹町出口向かい 主婦会館プラザエフ玄関前
       (詳しい地図は参加者に別途連絡)
●雨天決行 雨具、昼食持参
●参加費:3,500円
●定員:20名(先着順)

2010年5月16日日曜日

5月学習会:出前講座報告(要旨)

日時:2010年5月14日(金)午後6時~9時15分
講師:中道誠さん(国分寺市教育委員会ふるさと文化財課学芸員)
演題:ここまでわかった武蔵国分寺
出席者:15名
配布資料:
①A4判・目次「ここまでわかった武蔵国分寺」―近年の史跡整備に伴う発掘調査を中心として―とA3判8枚
②武蔵国分寺年表(武蔵国分寺資料館解説シートNo.3)
③国指定史跡武蔵国分寺跡のパンフレット
④出前講座アンケート用紙

・中道さんが、出来るだけの資料を用意しますと話していただけに、資料作りにも映像作成にもたくさんの時間を要したことが解る講話でした。

・調査のあゆみから講話は始まり、映像と伴に遺蹟の概要(僧寺)、南門跡の調査、中門跡周辺の調査、5分間の休憩後、講堂跡の調査、塔跡の調査、塔跡1の調査、塔跡2と続きました。どの資料にも、調査成果と図面が添えられてあり、映像を見ながらの丁寧な解説を頂きました。

・講話後の質問では、「今は低く見えるが、塔1の基壇の高さは?」「金堂と講堂との平面積は同じというが、礎石の大きさがかなり違う。屋根は重層ではなかったか?」、「中門の発掘調査現場見学会で、隣り合わせた人に言ったことだが、当時は、中門から橋を渡って金堂へ誰でもが入ることができたわけではないのでは?」、「版築について、土はどこからとったのか。粘土化するには、通常石灰とニガリを入れて突き固めるのが基本だが、当時石灰は使ったのか?」、「武蔵国分寺建立に必要な大量の瓦の土はどこから?」、「南門跡は中軸線上よりかなり斜めなのが不思議だが?」、「七重塔の位置、塔1と塔2の関係と向き、真姿の池との関係は?」、「武蔵国分寺以外の国分寺で、武蔵国分寺よりもっと進んだ工人集団があったと考えられるか?」、「塔では相輪部の水煙が大事と聞いているが?」などの質問がありました。

・平成元年に初版が出版された『見学ガイド 武蔵国分寺のはなし』の改訂版が出来ました(定価400円)。武蔵国分寺のはなしがコンパクトに纏っています。
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史跡の発掘調査が終了し、歴史公園の復元整備が完了して武蔵国分寺の全容が今に蘇る日が本当に来るのでしょうか。知らなかったこと、分らなかったことが分る楽しみは、喜びだとつくづく思いました。歴史はロマンですね。
配布資料の残部が7部あります。ご希望の方は事務局までご連絡ください。

2010年4月30日金曜日

5月定例学習会のご案内

新緑の候となりました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
以下名水の会5月定例学習会のご案内です。多くの皆様のご出席よろしくお願いいたします。

◆国分寺・名水と歴史的景観を守る会5月定例学習会
 日時:2010年5月14日(金)18:00~20:00
 会場:国分寺市本町・南町地域センター 集会室・学習室
 講師:中道 誠さん(国分寺市教育委員会教育部ふるさと文化財課学芸員)
 演題:「ここまで判った武蔵国分寺」

 昨年12月23日開催の史跡武蔵国分寺跡講堂発掘現場見学会は大変興味深いものでした。長年の発掘調査により、武蔵国分寺に関して大分判明してきたと言えるのではないかと言うことで、5月学習会では、中道誠学芸員にご講話いただくことにいたしました。中道さんは、実際に発掘調査に長年携わってきた方だけに、いろいろおもしろいお話をお聞きできるのではないかと思っております。ご友人をお誘いの上、ご参加ください。どうぞよろしくお願いいたします。

2010年4月29日木曜日

4月定例学習会報告

■国分寺・名水と歴史的景観を守る会4月定例学習会
 日時:2010年4月9日(金)18:00~20:00 
 会場:国分寺市本町・南町地域センター集会室・学習室
 講師:松本浩男さん(出版社顧問、当会幹事)
 演題:「土師器と須恵器」― 現物に触れながらその成立と違いを考える ―
 配布資料:B4判5枚  
 資料代:100円
 参加者:13名

・配布資料のまとめより ―土師器と須恵器の違い―
①土師器はの日本古来の土器づくりの流れを継ぐが、須恵器は大陸から伝わってきた製法である。
②土師器は野焼きであるが、須恵器は窯で焼かれる。
③土師器は酸化焔焼成、須恵器は還元焔焼成である。
④土師器は700~800度ぐらいの低温で、須恵器は1000~1200度ぐらいの高温で
 焼かれるため土師器は柔らかく、須恵器は硬く焼き締められている。
⑤土師器は肌色が赤っぽいが、須恵器は灰色、青みがある。
⑥土師器は土が手で捏ねられるが、須恵器は轆轤が使われる。
⑦土師器は主として煮炊き、煮沸用に使われ、須恵器は貯蔵用に使われる。

・土師器の名称は、奈良時代に編纂された『日本書紀』に土師連(ハジムラ)、
 土師部(ハジべ)、平安時代の法典『延喜式』に土師器(ハジノウツワモノ)が由来。

・土師器の時代区分として、土師器は弥生式土器の系統を引き継ぎ、古墳時代の
 初期から登場する。
 
・南関東の五段階編年とは
 古墳時代:
 第一段階【五領式土器】(3世紀~4世紀)埼玉県東松山の五領遺蹟から出土した
  土器類が標式(基準のこと)とされる。
 第二段階【和泉式土器】(5世紀代)狛江市にある和泉遺跡から出土したものが標識とされる。
 第三段階【鬼高式土器】(6世紀代~7世紀中頃)
  千葉県市川市にある鬼高遺蹟から出土したものが標識とされる。
 古墳時代末期・奈良・平安時代:
 第四段階【真間式土器】(7世紀後半~約8世紀半)千葉県市川市真間遺蹟から
  出土した土器が標識とされる。
 第五段階「国分式土器】(9世紀前後~11世紀まで)市川市真間遺蹟の一部と
  下野国分寺跡地域から出土したものが標識とされた。
 三段階に亘り、千葉県市川市から出土していることは注目すべきことである。

・須恵器の名称は、10世紀初めの『延喜式』に出てくる「陶器」の単語に「須恵毛能」
(スエモノ)(スエノウツワモノ)と充てたことに由来する。

・須恵器の歴史:
 須恵器の始まりは5世紀中頃、朝鮮半島南部にあった伽耶系の土器が伝わったと言われる。
モノが移動したのではなく、須恵器を作る工人集団が渡来してきたと言える。

考古学会では、先ず土器について学べと言われるそうです。
松本さんが集められた土師器と須恵器の貴重なコレクションを参加者全員が手に取り、それぞれの時代に思いを馳せることができ感動しました。埴輪も土師器とのことです。酸素が少ない還元焔による燻べ焼きを行うため、灰黒色をしている須恵器をたくさんお持ちくださいました。酒器と思われるもの、水筒のようなもの、祭祀用の器と思われるもの、蓋物、蓋のないもの、墨書きの皿等々見飽きることがありません。素晴らしい器は、時代を越えて盛ることができるとつくづく思いました。あな窯での還元焔焼成で内側に生じた白きららに一筋の緑青色の自然釉が何とも言えない景色となっている須恵器のあの大ぶり茶碗で一服の抹茶を頂いたら、最高の気分だろうとふと思いました。

■講師・松本浩男氏からレジュメ訂正と補足
9日出席頂いた皆様、わざわざ拙い私の話を聞いてくださって有難う存じました。
レジメに誤りがありました。
土師器の5段階形式のなかで国分式土器が「下野国分寺跡の」とありましたが下総国分寺の誤りでした。私の転換ミスです。

それと話題になった底の丸い下記の須恵器、提瓶とよばれるものらしいですね。
二つ耳がこれはついていて縄ヒモでつるしたようですが、わたしのは耳の跡がありません。そいう堤瓶もあるのですかね。(耳がとれたところを隠してしまった可能性もありますが)やはり水筒みたいに水をいれたものらしいです。↓

私が横瓶(よこべ)といっていたこれは、府中の小林さんのご指摘のとおり平瓶(へいへい)の方いいようです。↓

また (ハソウ)とはこのようなものです。この穴から竹の管をいれて酒を注入したり飲んりしたという説や、畑中さんのいわれたように楽器としてつかわれたという説も一部にあるみたいですね。↓

米屋さんからお尋ねのあった土師器も朝鮮半島から伝わったのでは?という点については勉強不足でしたのでこれから調べていきたいと思います。当日、触れなかったのですが三田史学会の「史学」昭和49年の号に金延鶴という韓国の学者が朝鮮半島で使われた赤褐色軟質土器というのが日本に伝わって土師器になったのではないかという説を書いていますが。ただしこちらは轆轤を使っています。
最近逆に半島南部から純粋な日本の土師器がかなり出土していて注目されています。

以上訂正のお詫びと補足です。

2010年3月31日水曜日

4月学習会のご案内

 日時:2010年4月9日(金)18:00~20:00
 会場:国分寺市本町・南町地域センター 集会室と学習室
 講師:松本浩男さん(出版社顧問、当会幹事)
 演題:「土師器と須恵器」―現物に触れながらその成立と違いを考える―

窯跡もまわっておられる名水の会幹事の松本浩男さんのご講話です。
興味深いお話をお聴きできることと思います。土師器や須恵器に関心をお持ちのご友人をどうぞお誘い下さい。みなさまのご出席よろしくお願いいたします。

2010年3月30日火曜日

絵葉書頒布の純益金寄付のご報告

名水・景観裁判が終結した2005年から始めた絵葉書販売事業も2009年度をもって終了いたしました。昨日3月29日、2009年度絵葉書頒布の純益金2万円を国分寺市緑と水と公園整備基金へ寄付いたしました。
当会は、2005年度より絵葉書頒布の純益金を国分寺市緑と水と公園整備基金へ寄付してまいりました。2005年度は3万円、2006年、2007年、2008年、2009年は2万円の寄付をいたしましたので、寄付金合計は11万円になります。

絵葉書を購入してくださった多くの皆さま、ご協力まことにありがとうございました。
絵葉書頒布は終了いたしましたが、絵葉書原板は、年々移り変わる武蔵国分寺跡周辺の風景として貴重な記録として残ることと思います。

2010年3月15日月曜日

国分寺・名水と歴史的景観を守る会2009年度総会(要旨)

日時:2010年3月14日(日)14:15~17:00
会場:国分寺労政会館 第3 会議室 (3階)

第一部:基調講演 14:15~15:35
講師:神谷博さん(一級建築士、法政大学講師、当会会長)
演題:湧水・地下水保全に取り組む市民活動の歴史

・パワーポイントによる映像「野川の湧水と市民活動」を見ながら、湧水・地下水保全に取り組む市民活動の実例とその歴史を学ぶ。

・1970年代は湧水保全の始まり。
1970年代は、開発と対立の時代で、湧水がある限り、野川の再生は可能だろうと、1972年「野川を清流に」「水辺の空間を市民の手に」「水系の思想」をスローガンに三多摩問題研究所が小金井で始めた野川の湧水保全市民運動が始まり。1973年には、国分寺市で殿ヶ谷戸庭園買い上げ運動があり、1974年には子供たちが川で遊びたいと言い出しことがきっかけで、小金井市でのわんぱく夏まつりが始まる。1975年には小金井市滄浪泉園保全運動があり、1975年には地盤凝固剤事件に因る小金井の仙川分水路反対運動がある。

・1980年代は湧水保全の施策化の時代。
1982年には湧水対策調査、1985年には湧水実態調査が施策化される。1987年には個別住宅における雨水浸透の手引きができ、『都市に泉を』がNHK出版から出版され、東京都が湧水モニタリングを開始する。1988年には東急浄化財団の助成金を受け水みち調査を開始。地下水実態調査も1988年に開始される。

・1990年代はパートナーシップの時代。
1992年多摩らいふ21湧水崖線研究会。1992年東京都助成事業で国分寺市に雨水浸透桝。1993年主に多摩らいふ21の人々が集い「みずとみどり研究会」を発足。会長に小倉紀夫先生。三つの原則(1.自由な発言 2.徹底した論議 3.合意の形成)・七つのルールが生まれる。1994年地下水ガイドライン。1998年国分寺市姿見の池復元。1999年三鷹市丸池の復活。

・2000年代は再生の時代。
2000年野川流域連絡発足。2002年湧水等の保護と回復に関する指針。2002年東京の名湧水57選。2004年国分寺市まちづくり条例。2005年世田谷崖線保全等4条例。2005年小金井市地下水及び湧水を保全する条例。2005年東久留米市の湧水等の保護と回復に関する条例。2005年鹿児島県始良郡に湧水町の誕生。2005年環境省湧水実態調査。2006年環境省湧水ポータルサイト立ち上げ。2006年日野市清流保全条例改正。2006年板橋区地下水及び湧水を保全する条例。2003年第1回湧水保全フォーラムを国分寺で開催。2004年第2回湧水保全フォーラムを白子川で開催。2010年の今年は、湧水保全フォーラム全国大会を東久留米で開催予定。因みに国分寺市は地下水・湧水等保全条例を本年11月に策定予定。2000年代は、新たな開発と保全施策が定着する時代から広域連携の時代へと移行していくのではないか。

・野川流域連絡会は発足10周年を記念し、内部・外部評価を得ようと昨年9月「第2回いい川・いい川づくりワークショップ」へ初参加し、グランプリを受賞した。野川は自然の川ではなく、まもり育てられてきた川。手摺のない川、朝霧のたつ奇跡の川・野川は素晴らしい水辺空間である。水系の思想・湧水保全・市民科学を軸に37年に及ぶ野川の市民活動、「野川ルール」と言う相互作用を生むゆるやかなルールづくり、野川のあるべき法定流量をなっとく流量とした点等が評価された。パネルに貼った鍔山英次さん撮影の野川の写真、野川の朝霧の写真は、審査委員がセザンヌの風景画以上と評した。

・「むかしの井戸」の水質検査項目と記録についての質問→むかしの井戸はあくまで防災井戸である。いざという時に使いこなせる方がベターだから、水質を調べる目的は何かを考えるべき。継続したデータを蓄積しているだけでも国分寺市は大したもの。むかしの井戸のデータだけで、国分寺市の水みちすべての把握はできない。
 
第二部:2009年度(2009年1月1日~12月31日)総会 15:45~17:00
議題1. 議長選出。

議題2. 2009年度活動報告 事務局
・定例学習会6回(2/13、5/14、6/12、9/18、12/11)
・公開講座4回(3/15、7/12、10/18、11/15)
・フィールドワーク1回(1/8)
・拡大幹事会8回(4/10、5/10、6/12、8/4、8/14、9/15、10/9、12/11)
・パネル出展での参加3回(1/24、2/7、11/14~11/15)
・真姿の池湧水観測活動(原則毎日観測調査担当:畑中)
・野川流域連絡会への参加(神谷、田邊)
・議題Ⅱの2009年度の活動報告は全員一致で承認された。

議題3. 2009年度会計報告 会計担当 
・2009年度会計収支報告
・野川流域連絡会の推薦により、東京都公園協会から受けている河川清掃等
ボランティア団体助成金(年間3万円)の会計年度の説明
1年目:平成19年4月1月~平成20年3月31日
2年目:平成20年4月1日~平成21年3月31日
3年目:平成21年4月1日~平成22年3月31日
・絵葉書事業2009年度収支報告:前期の在庫242枚はすべて売上げられ、今期の在庫は0枚となった。
・絵葉書事業2009年度剰余金合計22,379円の内、2万円を国分寺市緑と水と公園整備基金へ寄付し、残金2,379円は本会計へ繰り入れる。
・会計監査より、監査結果は適正であったとの報告を受け、議題Ⅲの2009年度会計収支報告書、絵葉書事業2009年度収支報告書は全員一致で承認された。

議題4. 2010年度活動計画(案)
・村山先生の今までのご講話の続きをお聴きしたい。先生のお住まいに近い三田の会場を考えることにする。
・水と歴史をテーマとし、年2回程度の公開講座を開催したい。東京農工大の川端良子先生を講師に7月頃公開講座を開催予定。
・椚國男先生を講師としての公開講座も今年中に開催したい。
・今年も国分寺市職員の出前講座を考えたい。
・松本浩男さんを講師に、学習会を考えたい。テーマは「須惠器と土師器」。
・フィールドワークの第一弾として、6月頃に松本浩男さん企画の「下総国分寺と国府を歩く」を実施予定。

議題5. 役員選出   ●会則第6条により、役員の任期は1年です。

2010年3月1日月曜日

2009年度活動報告(2009年1月1日~12月31日)

2009年1月8日(木) 「聖フランシスコ子供寮自立の家」(東京都大田区久が原)見学
~多摩川源流小菅村の木材を使った建築と森林再生 参加者:当会より6名

2009年1月12日(祝・月) 名水の会・新春の集い 場所:国分寺駅ビル9階海宴丸
参加者:10名

2009年1月24日(土) 第3回国分寺崖線保全フォーラム~みんなで守ろう・まちを支える・水とみどりのたからもの~ 場所:法政大学小金井キャンパスマルチメディアホール
共催:小金井市・法政大学大学院エコ地域デザイン研究所  後援:東京都
当会はパネル出展

2009年2月7日(土) 第4回国分寺市環境シンポジウムにパネル出展 場所:国分寺Lホール

2009年2月13日(金) 定例学習会 場所:本町・南町地域センター 参加者:5名
講師:龍神瑞穂さん(国分寺市環境ひろば代表、国分寺まちづくりセンター管理運営責任者)
演題:国分寺市自治基本条例を読む

2009年3月15日(日) 国分寺・名水と歴史的景観を守る会2008年度総会
会場:本町・南町地域センター 参加者:11名
第一部基調講演講師:神谷博さん(建築家、法政大学大学院エコデザイン研究所兼任研究員、当会副会長)
演題:イタリアの水みち考
第二部 総会議題1.議長選出 2.2008年度活動報告 3.2008年度会計報告と絵葉書事業報告 4.会則の改訂 5.絵葉書事業の検討 6.役員選出 7.その他

2009年4月10日(金) 拡大幹事会 場所:本町・南町地域センター 参加者:7名
報告事項:①今井さんの病状 ②国分寺市の人事異動 
検討事項:2009年度活動計画

2009年4月13日(月) 第10回和島誠一賞個人部門受賞者に今井堯さん内定 4/25発行の「文化財保存全国協議会ニュース」で公表
受賞理由は、文化財保存運動の中核として50年間以上活動するとともに、東山道や武蔵国分寺の歴史的景観の保護運動を献身的に担ってきた。また陵墓古墳の検証と保存公開を求める16学会の運動に献身してきた業績が高く評価された。

2009年4月18日(土) 第10回和島誠一賞受賞を祝し、今井堯さんへ名水の会より祝電
「このたびは、文化財保存全国協議会第10回和島誠一賞受賞おめでとうございます。会員一同心よりお祝い申し上げます。長年の文化財保存運動のために、いかなる権威や権力に屈することなく常に先頭に立って奮闘してこられた今井さんの功績が認められたことは、私たちにも大きな希望と勇気を与えるものです。
今後、今井さんの一刻も早いご本復と更なるご健闘をお祈り申し上げます。
国分寺・名水と歴史的景観を守る会一同」

2009年4月21日(火) 当会前会長今井堯さん肺癌のため永眠 享年76歳

2009年4月23日(木) 今井堯さんご逝去につき、当会より弔電
「今井堯さんご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。こんなにも早く亡くなられるとは、残念でなりません。私どもの会発足以来、常に会のため先頭に立ってご尽力くださり、まことにありがとうございました。今後、私たちは今井さんの志を受け継ぎ、市民活動を続けてまいります。今井さん安らかにお眠りください。
国分寺・名水と歴史的景観を守る会会長 神谷博 他会員一同」

2009年5月2日(土) 今井堯さんお別れの会 主催:今井堯さんお別れの会実行委員会
場所:国分寺Lホール 会費:1,000円 当会より供花 当会からの参加者:12名

2009年5月10日(日) 拡大幹事会 場所:本町・南町地域センター 参加者:9名
報告事項:5/2の「今井堯さんお別れの会」の件
検討事項:
①国分寺市緑の基本計画見直し等検討協議会委員1名の選出依頼
②7/12公開講座の件(演題、チラシ等)
③6/12定例学習会後の拡大幹事会開催について
④今井堯さんの業績を顕彰する展示会と講演会・出版記念会について(日程、会場、講演会講師、今井さんの著作等)

2009年5月14日(木) 定例学習会―国分寺市職員の出前講座 
場所:本町・南町地域センター 参加者:14名
講師:松本徹さん(国分寺市緑と水と公園課 緑と水係長)
演題:野川・自然 古今風景 ― 本多克己氏による戦前・戦後の野川のスケッチと写真をCDにまとめたものを放映

2009年6月12日(金) 定例学習会―国分寺市職員の出前講座
場所:本町・南町地域センター 参加者:9名
講師:小野本敦さん(国分寺市教育委員会ふるさと文化財課学芸員)
演題:古代国家の成立と東山道―武蔵国の事例を中心として―

2009年6月12日(金) 拡大幹事会 場所:本町・南町地域センター 参加者:8名
報告事項
①真姿の池湧水群改修工事に関する要望書(08/5/8)への回答(09/5/22)
②今井さんご遺族より『東山道武蔵路ニュース』(第1号~第31号)の委託
③国分寺市緑の基本計画見直し等検討協議会第1回協議会報告
④第4回国分寺・歴史文化プロジェクト2009(5/23開催)報告
⑤7/12開催の第4回公開講座について
検討事項
①かんきょう博覧会2009(11/14~11/15開催)への参加の件
②年間活動テーマについて 
2009年度活動テーマは「仏教伝来」 2010年度活動テーマは「水と国分寺」
2010年度は年に1回か2回の全国国分寺をめぐり、立地を見て歩く

2009年6月14日(日) 今井堯さん第10回和島誠一賞受賞表彰式 場所:同志社大学
文化財保存全国協議会常任委員・当会会員勅使河原彰さん代理出席

2009年7月12日(日) 第4回公開講座 場所:国分寺労政会館 参加者:119名
講師:加藤九祚さん(国立民族学博物館名誉教授、ロシア科学アカデミー名誉歴史学博士)
演題:中央アジアの仏教遺跡―玄奘三蔵が歩いた道
参加費:500円

2009年8月4日(火) 拡大幹事会 場所:本町・南町地域センター 参加者:8名
内容:7/12の公開講座の総括

2009年8月14日(金) 拡大幹事会 場所:本町・南町地域センター 参加者:5名
内容:10/18開催の前会長今井さんの会構成について

2009年9月15日(火) 拡大幹事会 場所:国分寺駅ビル8階コクテル堂 参加者:6名
報告事項:
①記念講演依頼状、座談会参加予定者への依頼状の発送
②座談会参加者予備候補の件
③懇親会の件

2009年9月18日(金) 定例学習会 場所:国分寺労政会館 参加者:15名
講師:村山光一さん(慶應義塾大学名誉教授、当会顧問)
演題:国分寺建立の詔に見える「好処」について(再論)

2009年10月9日(金) 臨時幹事会 場所:国分寺駅ビル8階「コクテル堂」 参加者:6名
確認事項:
①10/18の今井さんの会の位置づけ
②謝礼の件:座談会参加者へは今井さんの本を進呈
③『今井堯主要著作目録』への略歴加筆と印刷の件
④今井さんの資料展示の件
⑤当日の役割分担
⑥11/15の鍔山さんの公開講座の件
⑦東京都公園協会からのパネル展示問い合わせの件

2009年10月18日(日) 
第10回和島誠一賞受賞記念・『天皇陵の解明―閉ざされた「陵墓」「古墳」』出版記念
生涯を「青春」と「反骨」で生きた考古学者 今井堯さんの業績と軌跡をたどる会
場所:国分寺労政会館 参加者:45名
参加費:2,500円(今井さんの本の定価2,800円+税を含む)
内容:
第一部 報告:①今井堯さんの学問的業績をたどる ②メッセージ紹介
第二部 座談会:今井堯さんの人柄と学問
第三部 記念講演 講師:甘粕健さん(新潟大学名誉教授、新潟市歴史博物館館長、元日本考古学協会会長)
演題:今井堯さんの古墳研究
ご挨拶

2009年11月14日(土)~15日(日) かんきょう博2009 in 小金井+国分寺に当会はパネル出展
場所:東京経済大学 主催:小金井市環境市民会議 協賛:国分寺市 協力:国分寺市環境ひろば

2009年11月15日(日) 第5回公開講座 場所:労政会館 参加者:41名
講師:鍔山英次さん(写真家)
演題:スライド・ストーリー「国分寺の名水と近郷の湧水」
参加費:1,000円

2009年12月11日(金) 定例学習会 場所:本町・南町地域センター 参加者:9名
講師:神谷博さん(建築家、水みち研究会、当会会長)
演題:古代ローマ・ゲルマニア防壁とゲルマン民族から想う古代日本の風景」

2009年12月11日(金) 拡大幹事会 場所:本町・南町地域センター 参加者:9名
報告事項:
①助成金応募結果報告
②(仮称)東京みどりと水のボランティア展」へのパネル展示辞退報告
検討事項:
①来年度の活動について
②全国の国分寺巡りは年2回程度 第一候補は下総国分寺、第二候補は下野国分寺
③2010年1月の定例学習会はビデオ鑑賞会
④外の団体との交流
⑤名水の会2009年度総会は2010年3月14日(日)午後開催予定

2010年2月28日日曜日

国分寺・名水と歴史的景観を守る会2009年度総会のご案内

三寒四温の日々、春本番も間もなくの気配です。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今年度も当会ならではの定例学習会等の活動を楽しく行っていきましょう。皆さまのご理解とご協力の程、どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、下記の通り2009年度総会を開催いたします。万障お繰り合わせの上、多くの皆さまのご出席をお待ちいたしております。

◆国分寺・名水と歴史的景観を守る会2009年度総会
日時:2010年月14日(日)14:00~17:00
会場:国分寺労政会館 第3会議室 (3階)
 
第一部:基調講演(公開)
講師:神谷博さん(一級建築士、法政大学講師、当会会長)
演題:湧水・地下水保全に取り組む市民活動の歴史

休憩  10分

第二部:国分寺・名水と歴史的景観を守る会2009年度(2009年1月1日~12月31日)総会
開会挨拶
議題1.議長選出
議題2.2009年度活動報告(事務局)
議題3.2009年度会計報告と絵葉書事業報告(会計担当)
議題4.2010年度活動計画(案)
議題5.役員選出
議題6.その他
閉会挨拶

※当日は、同封の会計報告資料を必ずご持参ください。会計報告承認後には、当会場で年度会費納入を受け付けます。会費を他人に託すことは、間違いの元になりますのでご遠慮ください。
ご欠席の場合は振込用紙により会費納入いただくか、毎月の定例学習会での納入をお願いいたします。

2010年2月27日土曜日

2/12の定例学習会報告

藤木さんの中間報告に先立ち、畑中さんから国分寺市南町二丁目マンション工事現場の出水の件につき、35分ほど現状報告を伺いました。
国分寺市南町2丁目マンション工事現場の報告は、正確を期すため、報告者の畑中さんから直接ご報告いただきました。

◆国分寺・名水と歴史的景観を守る会2月定例学習会
 日時:2010年2月12日(金)午後6時~8時
 場所:国分寺市本町・南町地域センター 集会室・学習室
 講師:藤木千草さん(国分寺市緑の基本計画見直し等検討協議会委員、当会幹事)
 演題:国分寺市緑の基本計画見直し等検討協議会中間報告
 出席者:13名

●南町二丁目の崖地マンション工事での出水の件について、現状報告(畑中久美子)
1.マンション工事の場所
殿ヶ谷戸庭園の南、野川不動橋の北東、国分寺街道沿いの崖地。
南側の野川と、東側の殿ヶ谷戸谷(古多摩川の旧河道)に囲まれ、地下水が集まってくる場所。ここに、地下1階、地上7階建てのマンションが計画されている。

2.地層断面図
事業者が平成20年度第9回と第10回のまちづくり市民会議に提示した資料で説明。
国分寺街道の道路面と同じレベルまで、崖際を4~5m掘り下げたところで出水。
さらに、地下ピットの部分がこれから2mほど掘り下げられ、敷地の西半分は、武蔵野砂礫層が丸ごと剥ぎ取られる計画。

3.所管課の緑と水と公園課は、礫層から出た水はげすいに捨てず、礫層に戻す構造にせよとの指導はしている、と聞いている。

4.2/9事業者が出水状況と出水対策についての説明会を開催。畑中も住民から連絡を受け同席。
事業者から、崖の切断面に縦の水みちをつくり、建物の根切底の下に砕石を敷いた人工水みちのようなものを1本通して、国分寺街道側に残っている礫層の中に放す、という説明があった。(事業者が皮膚した図面等で説明)しかし事業者は同時に、これから掘り下げるところは固結シルト層だから水は出ないと言い張り、そうなると、人工水みちから水を放すところも固結シルト層ということになってしまう。

5.畑中撮影、工事現場の写真資料5点
(1)崖線の出水箇所:コンコンと湧いており、波紋がはっきり見える様子を動画でも見てもらう。
(2)山留め工事のために現場に大穴が掘られ水が湧いている。
(3)大穴の中の水。上から水が流入していなくても水が溜まる。
(4)南東角の「吸い込み井戸」 崖際からの出水の大半が流れ込んでいるが、穴から水が溢れることなく,
水位が全く変わらない。
(5)掘削面直上の崖上道路の側溝が割れ、路肩が下がっている。地盤の被害がすでに出ている。
(6)本日午前中のまちづくり市民会議、急遽、現場視察となったが、現場には入れず、国分寺街道から眺めただけ。出水の様子も、大穴の中に湧いた水も見られなかった。畑中が事前に用意した資料(定例会に用意したものと同じ資料)を配布して、現状を知ってもらう。行政は情報が古く、現状を把握していない。

●国分寺市緑の基本計画見直し等検討協議会中間報告(藤木千草)
配布資料:
①レジュメ(1.協議会の経過 2.今後に向けての意見交換)
②協議会開催予定(案)
③国分寺市緑の基本計画 現計画の施策の進捗点検、及び見直しの方向性の確認書
④(仮称)国分寺市地下水及び湧水保全条例の骨子

1.国分寺市緑の基本計画見直し等検討協議会の構成は公募委員2名、緑化・地下水等保全活動をしている団体の代表1名、エックス山等市民協議会の代表1名、公園サポート事業に参加している団体の代表1名、東京むさし農業協同組合の推薦を受けた者1名、識見を有する者3名、市の職員2名の12名から成る。

2.2009年6月8日の第1回協議会で、委員長に小倉紀雄先生、副委員長にJAの中村光利さんが選出された。

3.協議会はすでに2009年7月22日に第2回、2009年10月5日に第3回、2009年11月9日に第4回、2010年1月13日に第5回が開催された。

4.第5回協議会までに、緑比率の目標は26%とすべきこと、現緑の基本計画の施策の見直しで、次計画では不要となっている項目の検証が必要なこと、地下水・湧水保全に関わる条例は井戸も視野に入れてどうかとの意見が出たことの報告があった。

5.今後に向けての意見交換では以下のようは意見があった。
①配布資料の現計画の施策の進捗点検、及び見直しの方向性の確認書にある「次期計画での位置」欄での要不要などは、庁内委員会での検討が優先されていることは問題で、更なる検討と検証が必要。
②現緑の基本計画の見直しは、本来5年で見直すはずであったが、10年後に延びてしまったわけで、実施の担保が大事である。
③見直し確認調書を見ると細かい話と大きい話がごちゃごちゃになっている。基本計画と実施計画とは別にすべきである。
④地主優遇の見直し方向(№11、№12など)には問題がある。
⑤いくら涵養しても、上水道の為の地下水の水揚げ量が問題。
⑥第5回協議会で(仮称)国分寺市地下水及び湧水保全条例の骨子が提示されたが、湧水路も含める意味で「国分寺市地下水及び湧水等保全条例の骨子」と「等」を入れてはどうか。
⑦第四次国分寺市長期総合計画、国分寺市都市マスタープラン、国分寺市環境基本計画、国分寺市まちづくり条例等との整合性も考慮すべきである。
⑧一度小倉先生に声掛けし、市民委員との話し合いの機会を持ってはどうか。市民の意見をまとめておくことが必要。

協議会期間2年間に見直し基本計画と条例とを策定してしまおうということで、大変なスピードで進んでいるように感じます。第5回協議会で国分寺市地下水及び湧水保全条例の骨子(案)が提示された段階で、藤木さんから中間報告をしていただいたことは大変タイムリーだったと思います。協議会後半に向け、藤木さんには更なるご尽力をどうぞよろしくお願いいたします。

2010年2月25日木曜日

今年度の活動計画:諸国国分寺めぐりのプラン(松本)

かねて提案中の諸国国分寺めぐりの第一弾「下総国分寺と国府跡を歩く」の提案内容をまとめましたので今度の総会でご検討下さい。

バス旅行 下総国分寺と国府跡を歩く ー下総国分寺はどんな好所につくられたのか?
●コース
①手児名霊堂(万葉集にも歌われた美女伝説に因む)-②真間の継ぎ橋(万葉集にもうたわれる。古代の入り江のなごり)-③真間山弘法寺(多くの文人たちが訪れた古刹)-④下総国府跡(最新の発掘結果により和洋女子大、千葉商大あたり)ー⑤下総国分僧寺跡(礎石のみ残る)-⑥下総国分尼寺(公園となっている)-⑦法皇塚古墳(6世紀前半市川市最大の前方後円墳)-⑧国史跡堀之内貝塚(縄文時代後期の遺跡、有名な「堀の内式土器」という名がうまれた地)ー⑨市川市考古博物館(市内の国分寺、国府跡、古墳などの出土品を展示)    *①と② ⑧と⑨はぼぼ隣接

●ガイド・解説 山路直充氏(市川市立考古博物館学芸員、明治大学兼任講師 専門は古代寺院と瓦)
山路先生は私が古代瓦について教えていただいている方です。今回の企画が実現するのであれば同乗して一日中お付き合い下さるとのことです。内諾ずみ。

●時期
山路先生は6月の場合は毎週月曜、水曜と6日以外はOKで土日でもかまわないとのことです。平日にするか土日がいいか要検討です。

●費用
最小で21人乗りマイクロバスで一日6万円プラス有料道路代金とのことです。(ニューつくば観光=本社小金井の場合、別の会社でも可)したがって17~18人までいけば一人4000円ぐらい、13~14人ぐらいだとひとりあたり5000円ぐらいとなりますが何人あつめられるかですね。場合によっては国分寺駅と、あと途中都心での集合地も検討するとか文全協の有志もさそってみるのも一考かと。ご検討ください。

2010年2月6日土曜日

国分寺・名水と歴史的景観を守る会2月定例学習会

国分寺・名水と歴史的景観を守る会2月定例学習会のご案内です。
名水の会を代表して国分寺市緑の基本計画見直し等検討協議会の委員をつとめている藤木さんから中間報告をうかがいます。
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 日時:2010年2月12日(金)18:00~20:00
 会場:国分寺市本町・南町地域センター 集会室・学習室
 講師:藤木千草さん(国分寺市緑の基本計画見直し等検討協議会委員、
           国分寺・名水と歴史的景観を守る会幹事)
 演題:国分寺市緑の基本計画見直し等検討協議会の中間報告

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2001年(平成13年)3月に策定された「国分寺市緑の基本計画」の見直し等を検討する協議会で、検討期間は2年間です。見直しだけでなく「(仮称)国分寺市地下水及び湧水保全条例」の策定も含まれます。協議会を構成する委員は、12名で、名水の会から藤木千草さんが参加しています。すでに協議会は5回開催され、(仮称)国分寺市地下水及び湧水保全条例の骨子が提示されました。
そこで、藤木委員から協議会の中間報告をしていただくことになりました。