2010年9月1日水曜日

名水の会 7/27,8/5の検討会の報告要旨(事務局からの報告8/28)

二回にわたる検討会は、9月のパブリックコメント実施を前に、国分寺市緑の基本計画見直し等検討協議会委員藤木千草さんの発案での開催。7/27は湧水・地下水保全条例素案に関して8/5は、緑の基本計画に関しての検討、会場の閉館時間間際まで熱心な意見交換が続きました。以下要旨です。

◆検討会 国分寺らしい『湧水・地下水保全条例』をつくろう ~9月実施のパブリックコメントに向けて~
日時:2010年7月27日(火) 18:30~22:00  会場:本町・南町地域センター集会室・学習室
出席者:12名

藤木千草さんの資料:
レジュメ、検討協議会での検討項目一覧表、(仮称)国分寺市湧水・地下水保全条例素案、国分寺市湧水・地下水保全条例素案(修正案)、小金井市の地下水及び湧水を保全する条例、小金井市民堀井光夫さんの参考意見

畑中久美子さんの資料:
湧水・地下水保全条例策定の背後で進む規制緩和の動き、震災時の水確保「昔の井戸」で足りるのか、国分寺市地域防災計画(平成19年3月国分寺市防災会議作成)

梁川律子さんの資料:
災害時の水(国分寺市の断水率、生活用水必要量、災害時の水備蓄状況―国分寺市くらしの安全課のデータより)

検討会内容:
1.2010年6月30日開催に第9回検討協議会に提出された条例素案(修正案)の読み合わせ

2.藤木委員よりこれまでの経過説明と問題点の提起
①「目的」の項がわかりにくい ②地下水の定義の件 ③罰則規定がない 
④個人所有井戸の災害時利用の項目が突然削られた ⑤湧水等保全検討会議の有効性

3.まちづくり条例との関係について国分寺市まちづくり市民会議委員畑中久美子さんからのコメント
①現在、国分寺市緑の基本計画見直し等検討協議会で検討されている「国分寺市湧水・地下水保全条例」はあくまで理念条例なので、開発規制は「まちづくり条例」の開発整備基準に委ねられる。しかし、現在まちづくり条例の第一次改正案が議会で継続審議中で、更に第二次改正案も加わることになるため、最終議決までかなりの時間がかかる。
②行政が変更しようとしているのは、まちづくり条例別表第3(第50条、第71条)開発事業の整備基準。
③国分寺市まちづくり条例改正大網案は庁内会議で作成される。その際、市民会議の答申に沿う内容になるとは限らない。第一次改正案に第二次改正案が加わるので、議決されるまでには相当な時間がかかることは必至。その間、行政の「規制緩和改正案」が運用されることがないように監視をして行かなくてはならない。

4.各条項に関する意見交換
・第1章総則「目的」の項は、前文的だからもっと簡潔にした方が良い。
・「目的」の項は、長い長い一文なので判りにくい。
・第3章湧水等保全検討会議のイニシャティブは市長しか取れないとなると問題である。この検討会議とまちづくり市民会議との関係はどうなるのか?
・水循環の点では弱いかもしれないが、湧水保全を特化した点で良いのではないか。
・深層地下水を切り離したのは、事業に絡むからで、あくまで湧水保全に限定した。
・実効力担保の為の細則は必要ないか?

◆緑の基本計画見直し等検討協議会での水と緑の配置方針・緑地保全計画案等に関する検討会
日時:2010年8月5日(木) 18:30~20:00  会場:本町・南町地域センター集会室・学習室
出席者:8名

藤木千草さんの資料:
①国分寺市緑の基本計画見直し等検討協議会第8回資料
緑地保全及び緑化推進のための施策(修正版) 平成22年5月21日
②国分寺市緑の基本計画見直し等検討協議会第9回資料
緑化を重点的に推進する地区の設定(案) 平成22年6月30日
③国分寺市緑の基本計画見直し等検討協議会第9回資料
計画の推進に向けて(案) 平成22年6月30日
④国分寺市緑の基本計画見直し等検討協議会第8回検討項目
国分寺市緑の基本計画見直し等検討協議会第9回検討項目

藤木委員からの説明後、意見交換。
・5月6日付で協議会委員藤木千草他1名連名で井上課長宛に提出した申し入れ書に対し、井上課長から5月19日の回答があったが、この件に関しては8月23日開催の第10回協議会で報告されることになっている。
・検討協議会のあり方にも協議会委員のあり方にも問題がある。都合により辞めた委員の交替はないのか。
・今回検討協議会で見直される基本計画は20年という長い基本計画であるから、 「・・を検討します」という表現はないだろう。具体的に言えば、緑地保全及び緑化推進のための施策(修正版)2.緑と水の保全・活用④用水及び野川の保全・復元の項で「・・・湧水の復元・親水性の向上に配慮した整備を検討します。」とあるが、「・・・整備します。」と言い切るべきである。
・10年前の平成13年に策定された緑の基本計画の評価なくしての見直しはない。
・検討協議会委員の意見の位置づけにも問題がある。辞退した委員2名の交替はないのか。
・姿見の池緑地整備に関しては7月16日付で都市計画事業認可された。
・次回第10回検討協議会は8月23日(月)。最終案が提示されるので傍聴をお願いします。

 9/1から9/30までパブリックコメントが実施されます。20年スパンの緑の基本計画です。たくさんの意見を出すために、皆さま9/10の検討会へご出席ください。よろしくお願いいたします。