2009年6月12日金曜日

2009年6月定例学習会 テ-マは東山道です

名水の会の6月定例学習会は、5月同様国分寺市からの出前講座です。
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日時:2009年6月12日(金)14:00~17:00 
会場:国分寺市本町・南町地域センター 学習室 
講師:小野本敦さん(国分寺市教育委員会ふるさと文化財課学芸員)
演題:古代国家の成立と東山道 ―武蔵国の事例を中心に―
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<学習会レポ-ト>
・出席者9名
・6月の定例学習会は国分寺市ふるさと文化財課からの出前講座。講師は、ふるさと文化財課へ勤めて今年で4年目という若い学芸員小野本敦さん。
・資料はA3判4枚(レジュメ1枚、図版3枚)。資料の残部があります。ご希望の方は、事務局までご連絡ください。

・レジュメに沿って
1.古代国家と道路 2.五畿七道と駅路の成立  3.東山道武蔵路の発見 4.考古学からみた古代道路―東山道武蔵路を中心に

講話後、質問や感想があった。
・東山道武蔵路の側溝は排水の意図はなく、道路幅12mの明示ではないか。→側溝の深さが一定していないから、排水の用はなさなかったかと。

・旧第四小学校跡地から出土した10C後半の土器は土師器かそれとも須惠器か。→素焼の須惠器であった。八王子辺りで焼いたのではないか。

・その出土した墨書土器の大きさは?→直径14センチ、高さ5、6センチ。

・関東の土は雨が降るとドロドロになるが、東山道武蔵路の道路硬度は馬中心に考えたのか。→実際には判らない。場所にも因るのでは。

・旧第四小学校跡地の側溝の保存はどのようにするのか。展示方法は?道路と側溝との一体性を持たせた保存展示方法が良いし、全体を見渡せる施設が必要。→参考にします。

・駅路の話があったが、伝路があることにも一言触れてほしかった。

・古代の地形と道との関連が判る図例えば、多摩川をどこで越えていたのかとか荒川との関連なども知りたかった。

・武蔵国の東山道は、斜面地、平地、湿地と変化に富むが、とにかく真っすぐな道路を作ったことは大変なことだったと思う。

・遺跡の保存整備に当たっては、国分寺の遺跡を誇りに思えるよう、国分寺の財産だと認識できるように願いたい。