日時:2009年12月11日(金)18:00~19:30
会場:国分寺市立本町・南町地域センター 集会室
講師:神谷博さん(建築家、水みち研究会、当会会長)
演題:「古代ローマ・ゲルマニア防壁とゲルマン民族から想う古代日本の風景」
出席:9名
・ 今年10月19日から1週間、建築家としての立場からドイツを視察されたご報告をスライドを見ながらを伺いました。興味深いお話でした。
・ ザールブルグにあるゲルマニア防壁はライン川とドナウ川の防壁だった。
・ ケルト時代には、デイメスに軍事基地があった。一軍団には3万5千人位いた。
・ 屋根付きの井戸など種々のタイプの井戸をかなりたくさん見かけた。
・ ディメス博物館の展示品に、測量器具や3世紀頃の工具スコップやシャベル、兜等々興味深いものがあった。
・ 都市の作り方は、軍事基地の作り方と同じ。
・ ローマ人から見たゲルマンはバーバリアン(蛮族)であったかもしれないが、地中海世界を征服したのはゲルマン。
・ ギリシャやローマなど多神教世界から、キリスト教、仏教などの一神教になったことが、現代の問題ではないか。
・ ディメス博物館で観た展示風景が、青森市南西部で発掘された縄文時代の大遺蹟三内丸山の風景ととてもよく似ていると感じた。三内丸山と似た建築もあった。ゲルマンの生活は平地、日本で言えば縄文。
・ 日本にある植物と同じイチハツやカンゾウがドイツにもある。
・ ドイツと日本の共通性は、人間性と風景だと思う。