私どもの会の前会長今井堯さんが4月21日に亡くなり、早くも5か月余りが過ぎました。考古学分野で大変栄誉ある第10回和島誠一賞受賞をご自身で享受することもなく、著書の上梓を目にすることも叶わなかったことは誠に残念でなりません。
このたび当会は、今井さんの第10回和島誠一賞受賞と、『天皇陵の解明―閉ざされた「陵墓」古墳』の出版を記念して、10月18日(日)午後1時より国分寺労政会館において【今井堯さんの業績と軌跡をたどる会】を開催することにいたしました。
第三部の記念講演では、今井前会長の親友甘粕健先生(新潟大学名誉教授、新潟市立歴史博物館館長、元日本考古学協会会長)がご講話くださいます。
その生涯を青春で生き、正しいと思ったことを貫いた反骨の考古学者、故今井堯前会長の学問的業績と軌跡をたどり、顕彰したいと思います。
会員以外の一般の方もご参加いただけます。
下欄要領にてお申し込みをお願いいたします。
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第10回和島誠一賞受賞記念
『天皇陵の解明―閉ざされた「陵墓」古墳』出版記念
生涯を「青春」と「反骨」で生きた考古学者
今井堯さんの業績と軌跡をたどる会
日時:2009年10月18日(日)13:00~17:00
会場:国分寺労政会館 地下1階第1会議室(定員70名)
〒185-0021国分寺市南町3-22-10 電話:042-323-8515
JR中央線「国分寺駅」南口下車 徒歩5分
会費:2,500円 (今井さんの本 [定価2,800円+税] を含む)
主催:国分寺・名水と歴史的景観を守る会
<プログラム>
第一部:報告 ― 今井堯さんの学問的業績をたどる
勅使河原彰(考古学者 文化財保存全国協議会)
第二部:座談会 ― 今井堯さんの人柄と学問 司会:勅使河原彰
椚國男 (高尾山天狗裁判原告団幹事 国史跡八王子城とオオタカを守る会前代表)
村山光一(国分寺・名水と歴史的景観を守る会 旧・東山道を保存する会)
坪田幹男(ふじみ野市教育委員会生涯学習課文化財保護係)
小松崎栄(日本アジアアフリカラテンアメリカ連帯委員会)
第三部:記念講演 ― 今井堯さんの古墳研究
甘粕健 (新潟大学名誉教授 新潟市歴史博物館館長 元日本考古学協会会長)
<今井堯さんの取り組みと業績>
◆ 昨年、16の学会代表者による神功皇后陵への立ち入り調査が行われました。陵墓に学会の立ち入りが認められたのは初めてで陵墓公開へむけての大きな前進となる画期的なできごとでした。これは76年に日本考古学協会など10団体が陵墓の保護と公開を求める声明を発表いらい、多くの人々がこの運動を各地、各分野で進めてきた結果です。なかでも今井堯さんは文化財保存全国協議会の陵墓特別委員長として、また古墳研究家の立場からも陵墓公開の意義を訴えて活動されてきました。
◆ 一方、今井さんはかねてから文化財の保存にも関心をもち、多くの出版物を通じて遺跡の保存の大切さを叫び、各地の遺跡保存運動にもかかわりました。とりわけ国分寺市内で発見された東山道の遺跡の保存にも大きく貢献し、更に武蔵国分寺跡に大型マンションが建設される計画に対しては強く抗議し、その反対運動の先頭にたって活動されました。
◆ これらの今井さんの活動に対し今年、文化財保存に功績のあった人に贈られる第10回の和島誠一賞が贈られました。その今井さんが渾身をこめて書き上げた著作『天皇陵の解明―閉ざされた「陵墓」古墳』が今秋刊行されますが、闘病中であった今井さんはそれを待たず残念ながら今年4月に亡くなられました。
◆ ついては和島誠一賞受賞と著書刊行を記念し、その生涯を青春で生き、正しいと思ったことを貫いた反骨の考古学者、当名水と歴史的景観を守る会前会長故今井堯さんの業績と軌跡をたどり、顕彰したいと思います。
<参加申込み・お問い合わせ>
国分寺・名水と歴史的景観を守る会:meisui.keikan@gmail.com
までメ-ルで。
お名前、ご住所、電話番号をお知らせください。
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NPO法人安房文化遺産フォーラム
第10回和島誠一賞を受賞された団体
歴代受賞者が紹介されています。
ホーム:http://bunka-isan.awa.jp/