2009年9月15日火曜日

7月12日(日)開催の第4回公開講座のご報告

当会が120人規模の公開講座を開催したのは初めてのことでした。参加申し込み締め切り前に定員いっぱいとなり、加藤先生の人気の高さに圧倒されました。
先生はこの日のためにB4版14枚にわたる資料を作ってくださり、感激でした。
87歳とは思えないタフネスさで、休憩時間も入れず3時間ご講話を続けられました。

日時:2009年7月12日(日)14:00~17:30
会場:国分寺労政会館4階第4会議室(定員120名)
講師:加藤九祚さん(人類学者。専攻はシベリア・中央アジアの文化史)
演題:中央アジアの仏教遺跡 ― 玄奘三蔵が歩いた道
参加費:500円(資料代を含む)
参加者:119名(講師を含む) 内当会会員の参加者:15名

◆質問の何件かをご紹介:
・基本的な質問で恐縮ですが、中央アジアの国名「○○STAN」の由来と意味を教えてください。
・三蔵が渡印(インド)した時、インドはヒンズー教が主流となり経典入手が困難であったと聞い
 てますが、彼は中央アジアの諸国で経典を入手したのですか。
・古代中国医学とインドのアユルベーター医学との交流があったのでしょうか。先生の御意見を伺います。
・遺跡から、キビ・アワ・コムギなどの穀物種子は発掘されましたか。何年頃のものと推定されますか。
・87才にして発掘作業を続けられる原動力は何でしょうか。


◆アンケート用紙でのご感想の何件かをご紹介:
・永年の遺跡発掘に携われた加藤先生のお話を聞いて、大変感心しました。
・各地の遺跡を拝見して非常にロマンを感じました。人間とは、創造を追求する生きものなのだという実感が湧き好奇心をかきたてられました。ありがとうございました。
・あふれるような情熱で豊かな経験と資料をおしみなくお話し下さりありがとうございました。仏教の来し方、ルーツをますます勉強したくなりました。
・臨場感あふれるお話がとても興味深かった。又、機会があったらぜひ再びこのようなお話を聞きたいと思いました。
・かねてより中央アジア特にウズベキスタンに興味がありました。以前、ロシア語をウズベク人(ロシア系)の先生に習ったことも理由の1つですが。加藤先生は、たびたび「不思議発見」とかのTV番組でお見かけして、この度伺えて大変嬉しくお話を聞けました。合い間の先生の雑談的話も大変興味深かったです。
・私は、今日本人の起源と文化に大変興味を持っています。その中で、シルクロードと仏教は、重要な項目であると考えます。講義を拝聴して、「大唐西域記」を読もうと思いました。今後ともお元気で御活躍下さい。本日は、有難うございました。
・古代仏教や遺跡の興味深い話であった。予備知識がなく、うまくつながらなかった。国分寺崖線の自然と景観を見る・知るイベントにぜひ参加したい。